在日米軍の駐留費用負担額っていくら?

在日米軍の駐留費用負担額

 

世界中が「ビッククリ」し、おー騒ぎしている、米国のトランプ新大統領の誕生。来年2017年1月20日には,「間違いなく」オバマ氏に代わってトランプ氏が大統領に就任します。

そんなトランプ氏の選挙中の発言の中に1つ、
「世界の警察をやめる」
つまり、彼が大統領に就任したら、「現在他国に派遣している米軍を引き上げて、他国への介入から一定程度手を引く」というものがありました。

「日本の国防はどうなっちゃうの・・・」と盛んにマスコミが取り上げてますが、
自分もこんな時でもないと「軍事力の実態」のことなど考えもしないので、いい機会と思い米国と日本の軍事力について調べてみました。

■ 想像以上の米軍の実態!

日本の防衛省が出している平成28年版防衛白書によると、米軍の構成は、以下のようになっているそうです。

図表I-2-1-3 統合軍の構成

アフリカ軍、欧州軍、太平洋軍・・・、ユーラシア大陸の東端に引っ付いている小さな島国ニッポンで生まれ育った自分は、これを見て思わず
こりゃ、確かに世界の警察だ!」と納得してしまいました。

そして、その兵力は約130.1万人、その内訳は・・・、

  陸軍 :約48.7万人
  海軍 :約32.3万人
  空軍 :約30.7万人
  海兵隊 :約18.3万人

だそうです。ただ、30年前の東西冷戦時代の1987年当時に比べると80万人以上減少しているようです。

一方で、日本の自衛隊が約25万人であることを考えると、なんか日本は無駄に頭数が多いような気もしますが・・・。

特別儀じょう隊を巡閲する安倍内閣総理大臣と中谷防衛大臣の画像

■ 米国の国防費はなんと6,000億ドル(約60兆円)

ここところ年々微増している日本の国防費ですが、その額は平成28年度予算で前年度と比べて386億円増額の4兆8,607億円
米国の国防費は、日本の約12倍!

次に、国の経済力の指標としてよく使われるGDP(国内総生産)に対する上記の国防費の比率を見てみると・・・、

図表II-2-4-5 主要国の国防費(2014年度)
日本は1.0%、一方の米国は3倍以上の3.4%です。他の先進国と比較しても日本は異常に低いですねぇ。

最後は、米国は連邦制の国なので日本と比較しても意味が無いのですが、「数字から受ける感覚」の参考までに・・・、
  日本の実質的な国家予算は約215兆円(財務省発表)、
  一方、米国の国家予算は約4.0兆ドル(400兆円)です。

まあ、表面的な数字ですが・・・、
ここまで見てくると、トランプ氏の「世界の警察をやめる」という大政策転換の気持ちもわかるような気がします。
この世界を震撼させる政策は、「歳をとり、時代が見えなくなってきて、さらに体力、知力、判断力が衰えてきた創業経営者が引退する」という判断と近いような気もしますが、どう思いますか。

■ 在日米軍の駐留のための日本の負担費

自分は、軍事のことには皆目シロートですが、それでも戦後の弱っていた日本を、世界の荒波から守ってくれたのは「在日米軍の駐留」だと思っています。

その「在日米軍の駐留の意義」について、平成28年版防衛白書では以下のように説明されています。

・・・わが国は、日米安保条約に基づいて米軍の駐留を認めており、在日米軍の駐留は、日米安保体制の中核的要素となっている。
・・・さらに、わが国防衛のための米軍の行動は、在日米軍のみならず、適時の兵力の来援によってもなされるが、在日米軍は、そのような来援のための基盤ともなる。
・・・日米両国が協力してわが国に対する武力攻撃などに対処するにあたっては、米軍は主としていわゆる「矛」としての打撃力の役割を担っているが、このような打撃力として米軍が機能する際には、わが国に駐留する米海軍、米空軍、米海兵隊などが一体となって十分な機能を発揮するものと考えられる。

ということで、現在日本国内には約30,000人の米兵(家族を入れると10万人強)が、沖縄を中心に日本全国に駐留しているそうです。

図表II-4-4-1 在日米軍の配置図
では、米軍のこんな恩恵を受けるために、日本が米国に支払っている費用は?

下記の平成28年版防衛白書の資料では、極めてわかりにくいのですが、どうやらH28年度の予算で総額約7,000億円のようです。

これは、日本の国防費の約1/7。米国の国防費の1.2%。

図表II-4-4-2 在日米軍関係経費(平成28年度予算)

まあ、ここまで見てきたのは「あくまでも表面的な数字」ですが、こうやって見てくると、トランプ氏の主張にも納得できます。
日本のマスコミや政治家の多くは、「あーじゃない。こーじゃない。」と騒いでますが、 まあ自分を含め、みんなが「自分自身の考えをしっかり持つ」時代が日本にも来たのかもしれませんね。

  *データの出典 防衛省HP

▶▶▶ 驚きの日本の人口ピラミッド推移
▶▶▶ 人口ピラミッドから見た世界と日本の
    将来
▶▶▶ 戦後日本の実質経済成長率の推移
▶▶▶ 平成30年間の主な出来事と日本の
    変化?
▶▶▶ 所得の二極化が進み中間層が崩壊
▶▶▶ 日本に住んでいる外国人の数は?
▶▶▶ 食料自給率、日本はどの程度?

Ad

意外な事実

  1. 世界の人口ピラミッド_

    人口ピラミッドから見た世界と日本の将来

    マスコミがニュースネタがなくなると、必ずはやしたてる「世界の人口爆発と食料不足」の問...
  2. CT

    レントゲンとCTとMRIの違いは?

    よく企業の健康診断や国民健康保険の定期検診の時、CTとかMRIという検査を受けますが、両者の違いをご...
  3. 日本の借金

    「国の借金」が実質GDPの2.4倍もある日本

    先週、財務省から発表された2016年6月末時点での「日本政府の借金」は1,053兆円...
  4. キャビンアテンダントの出身大学

    キャビンアテンダント(客室乗務員)の出身大学は?

    今も昔も女性の花形職業の一つで、かってはスチュワーデスと呼ばれた、キャビンアテンダント=CA(客室乗...
  5. 米国防戦略

    米国防戦略が「対テロ」から「中露と競争」に転換

    先日、マティス米国防長官からトランプ政権で初となる、米軍の増強計画など国防の方向性を示す戦略文書「国...
  6. 平成の30年間の主な出来事と日本の変化?

    1989年1月7日に昭和天皇が崩御され、幕を開けた平成も、あと1年を切りました。
  7. 慰安婦問題

    日本人から見た韓国、韓国人から見た日本は?

    なにかにつけて日本を非難するお隣の国韓国。

Ad

人気の記事

  1. 関西大北陽高校サッカー部
  2. 習志野高校サッカー
  3. 教育にカネを使わない国ニッポン
  4. アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン
  5. 2000年の日本の人口ピラミッド

ピックアップ記事

  1. 自分は、北海道釧路生まれ、育ちは神奈川県の湘南地方。
  2. 先日病院で診察の順番を待っている時、壁に貼られていたポスターのひとつに「オーソライズ...
  3. 日本の夏の風物詩“花火大会”。そろそろ全国各地で花火大会が行われる季節になりました。
  4. 就任前から、世界中をかき回しているトランプ次期大統領。
  5. 今回は、東急が2016年8月に実施した「デジタル機器の利用に関するアンケート」の結果...