フランスの大統領の任期中の解任はできない?

就任前から、世界中をかき回しているトランプ次期大統領。その就任式がいよいよ今晩行われ、正式にトランプ政権がスタートします。
いったい、どうなることやら・・・。

さて、話は本題のフランス大統領選ですが、約三ヶ月後の4月23日に行われます。
もし、この大統領選で極右の「国民戦線のルペン党首」が勝ち、ルペン大統領が誕生すれば、きっと「イギリスのEU離脱」「アメリカのトランプ大統領誕生」と同じくらい、世界中が驚愕するのでしょうね。

 

フランス大統領、任期中の解任は可能か?

いろいろ調べてみましたが、国民議会による(国家)反逆罪での弾劾裁判以外には、現職のフランス大統領を解任することは出来ないようです。

そのため、任期中は大統領が自発的に辞職したり、死亡した場合以外、現実的には国民議会でも国民投票でも解任することはできないようです。

 

フランス大統領の権限や任期は?

フランスの政治システムは、大統領制と議院内閣制を折衷したようなもので、しばしば「半大統領制」と呼ばれています。その中で、大統領は国民による直接選挙で選ばれたという国民の支持に基づき、司法・立法・行政の上に立つ国家元首の位置づけです。
ただ、現実的には、大統領が外交や軍事を担当し、首相は国内政治を担当しているようです。

そして、その権限は・・・、

  • 軍の指揮権
     →  わかりやすく言うと・・・、仮に国民や議会が反対しても、
       自分の決断だけで、フランス軍を自由に動かせる!
  • 外交権
      → わかりやすく言うと・・・、外国との条約交渉やその締結、
        またサミット等の外交の場で国の代表として発言する。
  • 首相の任免権および首相を通じて閣僚の任免権
  • 国民議会(下院)の解散権 (総選挙1年後以降)
  • 法律や条約・憲法改正案を議会を通さず、直接国民投票にかける権利
  • 共和国の制度、国家の独立などの危機に際し、憲法を一時停止する緊急措置発動権

いやー、大権ですね。しかも、前述の通り、その大権を持つ大統領を・・・、
「国民議会でも国民投票でも解任することはできない」のです。

そんな大統領の任期は、現行のフランスの法律では、
任期5年、再選回数は1度までです。
つまり、ヨーロッパのみならず世界中に大きな影響力を持つフランス大統領を、
最長なら10年間も続けられるということです。

フランス国民の方々には、来年春の大統領選挙では、それぞれ熟考の上で、投票して欲しいと思います。

 

では、大統領選挙はどんな仕組み?

4月23日に行われるフランス大統領選挙は、18歳以上のフランス国民なら誰でも投票に参加できる直接普通選挙です。

この投票(通称第1回投票)で、有効投票の過半数を獲得した立候補者がいれば、
その人が次期フランス大統領で決まり

ただ、過半数を獲得した者がいない場合は・・・、
第1回投票の2週間後(5月7日)に、得票数上位2名による決戦投票(第2回投票)が行われます。同然のことながら、得票数が多いほうが、次期フランス大統領で決まりです。

ちなみに、1965年以降のフランス大統領選において、第1回投票で当選者=大統領が決定した例は一度もないそうです。

 

では、どんな候補が優勢?

大手調査会社の直近の世論調査結果では・・・、

  • 極右政党国民戦線のルペン党首の支持率  25%
  • 中道・右派陣営の共和党フィヨン元首相の支持率    23%

昨年12月中旬の調査では、フィヨン氏支持率は約30%、一方のルペン氏は約25%だったそうだ。この状況に対するマスコミの報道は・・・、

昨年11月の中道・右派予備選に勝利し、世論調査の支持率で首位に立ったフィヨン氏の人気が陰る一方で、ルペン氏への支持の安定ぶりが浮き彫りになった。

 

ただ、イギリスのEU離脱国民投票やアメリカの大統領選では、“時代の空気”を読み取るのが苦手な、マスコミ報予想や世論調査結果はことごとく外れました。

きっと、このフランス大統領選挙も、マスコミはいろいろ事前報道をし、騒ぎ立てる思いますが、蓋を開けてみないとわからないと思います。

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