自動ブレーキは、高齢ドライバーの事故を激減できるか?

 

最近、高齢ドライバーによる「ブレーキとアクセルの踏み間違え」等の事故が増えているためか、各自動車メーカーによる「自動ブレーキ(オートブレーキ)」の広告をよく見かけます。

警察庁によると、この「ブレーキとアクセルの踏み間違い」による死亡事故は、去年1月から11月までに全国で45件起きていて、そのうち84%が65歳以上の高齢ドライバーによるものだそうです。・・・恐ろしいですねぇ。

ということで、今回は「自動ブレーキ(オートブレーキ)」関係について調べてみました。

 

日本での交通事故の最大の犠牲者は「歩行者」!

今回、このテーマを色々と調べていると、驚くべきデータに遭遇しました。
以下に掲載した2つのグラフは、国土交通省の報道記事からの引用ですが・・・、

日本での交通事故死亡者のトップは、車を運転しているドライバーや同乗者ではなく、なんと道を歩いている歩行者なのです。

さらに、自転車を加えると、毎年2,000人以上の生身の人間が、鉄の鎧に守られた自動車にひき殺されているのです。

“交通事故”という一言で済ませていいのでしょうか?

さらに、先進主要国で同じデータを見てみると・・・、

明らかに、日本だけ歩行者と自転車の比率が高いのです。

日本でも当然法律上は、「歩行者最優先」とですが、現実的には「ドライバー優先」の各種政策長年とってきた結果が、このように欧米先進国とはかけ離れた現実をつくったのではないでしょうか?

 

本当に、“自動ブレーキ”は歩行者を救えるのか?

前述のように、道を歩く歩行者にとっては、恐怖の日本の交通事故事情ですが・・・、

国土交通省によれば、現在実用化されている、先進技術を利用した運転安全装置は、下の2つがあるそうです。

衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)

車に搭載されたレーダーやカメラにより、前方の車や歩行者を検知し、衝突の危険性がある場合には、まずブザー音などでドライバーに警報。さらに衝突の危険性が高まった場合には、自動でブレーキを作動する装置。

こちらの装置は、高齢ドライバーによる事故が社会問題化する前から、長年研究開発されてきたもので、車の市街地での中低速走行時の事故を未然に防いだり、被害を最小限に抑えるのが狙いです。

たとえば、ドライバーの見落としによる交差点での事故、前の車の急減速に気づかなかったり対応が遅れたりして起こるオカマ衝突事故などです。

もう一つの運転安全装置は、社会問題化しているそのものズバリで・・・、

ペダル踏み間違い時加速抑制装置

車の停止時や低速走行時に、車に搭載されたレーダー、カメラ、超音波ソナーが前方やび後方の壁などの障害物や他車を検知している状態で、アクセルを踏み込んだ場合にはエンジン出力を抑える等により、急加速を防止する装置。

こちらの装置は、そのものズバリ、高齢ドライバーなどがアクセルとブレーキの踏み間違えによる暴走事故を防いだり、被害を最小限に抑えるのが狙いです。

実際には各メーカーとも、上の2つを合わせながら運転の安全性を高めているのが現状です。また、これらの装置の仕組みや仕様については、各メーカーごとに異なっているので、購入に際しては、自分の普段の運転状況に合わせて選ぶのがいいようです。

このように“自動ブレーキ”などのすでに実用化されている運転安全装置により、歩行者の安全性は飛躍的に高まるようです。

データ出典) ダイハツHP

急速に増えている自動ブレーキ搭載車

最近では、新車購入時の自動ブレーキ搭載価格が10万円を切っているものがほとんどなので、平成27年に販売された新車(乗用車)の45.4%は自動ブレーキ搭載車となっているそうです。 (国交省発表)

また、わざわざ新車を買わなくても、今乗っている車に“後付け”で自動ブレーキを付けることもできるようです。

その1つが、カー用品店大手のオートバックスセブンが昨年冬に、4万円程度で発売した「誤発進防止の機能」(自動ブレーキ簡易版のようなもの)です。
この装置を取り付けると、時速10km以下でアクセルを強く踏んでも、車は急発進しないそうです。

このように、自動ブレーキ搭載車は急速に増えているようですが、
警察、国交省、メーカー各社が、声をそろえて言っているのは、現状の自動ブレーキは「衝突防止装置」ではなく、事故の被害を最小限にとどめるための「衝突被害軽減ブレーキ」と言っています。

ということで、「自動ブレーキ」の普及により・・・、
メディアで報じられているような“高齢ドライバーの運転ミスによる悲惨な事故”は防げそうですが、きっとメディアでは報じられないような“小さな事故”は続いていくのでしょう。

  ▶▶▶ 高齢ドライバーの驚きの現状
  ▶▶▶ 驚きの日本の人口ピラミッド推移
  ▶▶▶ タクシードライバーの平均年齢は?
  ▶▶▶ 日本の将来人口と高齢化の将来像

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