いったい福島第一原発事故処理費用はいくらかかるのだろうか?

原発事故処理

まもなく、東京電力福島第一原発事故発生から、丸6年が経ちます。メディアの報道を見る限り、廃炉作業も難航し、また周辺地域の復興もほとんど実現していません。

今回は、福島第一原発事故の処理について調べてみました。

原発事故の処理費は21.5兆円!

昨年12月に経済産業省が発表した、福島第一原発事故の処理費は21.5兆円です。

21.5兆円が、いかに莫大な金額であるかと言うと・・・、

ロンドン(CNNMoney) 再保険業務の世界大手であるドイツのミュンヘン再保険は5日までに、2016年に世界各地で発生した自然災害による被害額は1750億米ドル(現在のレートで約20兆円)に達し、過去4年では最高額を記録したと報告した。  引用元) CNN

皮肉なことに、原発事故の処理費用は、2016年に世界中で発生した自然災害の被害額合計とほぼ同じぐらいの金額なのです。
また、昨年度の東電の連結での売上高は 6.1兆円。つまり、事故の処理費は東電の3年半分の売上なのです。

東電同様に、原発が元で会社が傾きかけている東芝の場合、2016年度の売上高は約5.5兆円で赤字額は7191億円。つまり、この赤字額は東芝の年間売上高の13%にすぎません。

ちょっと乱暴な計算ですが・・・、

原発事故前年の2010年度の東電の売上高は約5兆円、そのうち27%(=1.35兆円)が原発で発電された電力です。そこで、原発分の売上の利益率が20%だと想定すると・・・、
原発であげられる利益は年間2,700億円。つまり、事故処理費21.5兆円を原発の利益で埋めるには、約80年もかかるということになります。

いつ起こるかわからない直下型地震のことを考えビクビクしながら、いくつもの原発を再稼働させて、何十年間も稼働させ続ける必要があるのでしょうか?

この21.5兆円の処理費で本当に終わるのか?

この原発事故の処理費、2013年時点での経産省の試算では、11兆円でした。前回の試算と今回の試算の詳しい内容を見てみます。

  2013年
試算
2016年
試算
増減率
廃炉費 2.0兆円 8.0兆円 400%
除染費 2.5兆円 4.0兆円 160%
中間貯蔵施設費 1.1兆円 1,6兆円 145%
賠償 5.4兆円 7.9兆円 146%

飛び抜けて増加率が高いのが廃炉費用です。2013年時点では、全体費用に占める割合は18%だったのに、今回の試算では 37%と飛びぬけています。

廃炉費用が高い理由は、一般的に廃炉には30~40年もかかると言われ、その間、毎年数千億円がかかり続けるためのようです。

おそらく廃炉が完了するまでの間に、また何回か費用の試算が行われその都度増えてくるような気がします。そしてその理由・・・、「初めてのことなのでやってみなければわからなかった」 ということでしょうか。

(追記:2019-10-05)

最近、民間シンクタンク「日本経済研究センター」が福島第一原発事故の処理費の試算結果を発表しました。それによると総額は81兆~35兆円で2016年に経産省が発表した試算結果21.5兆円をはるかに上回っています。その理由は、現在もよく報道される汚染水の浄化処理のための費用を大きく見積もったためだそうです。
本当にいったいいくらかかるのでしょうか?

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1960年代から国が主導して行ってきた原発事業。ただ、いったん事故があると、その被害は資本主義経済の常識では考えられないような額になるのです。

詳しいことはわかりませんが、この半世紀の間に、様々な分野で発電技術が進んでいるはずです。政府は、こんなリスクの大きい原発事業を本気で切り捨て、次世代エネルギーの再生可能エネルギーへ移行していく気はないのでしょうか?

自分には、今の政府は、知識の少ないお客さんに対して・・・、
棚の裏にはもっといい商品(再生可能エネルギー)があるのに、
今店頭に並んでいる商品(原発エネルギー)を、
執拗に売り込んでくる中国の店員と、何ら変わらない気がしてなりません。

中国商人と同じように、目先の自分の利益のことしか考えず、真面目な顔して国民を騙す安倍総理は、さすが政治家一族のボンボンですね。

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