北朝鮮の保有する弾道ミサイルの種類は?

 

最近の北朝鮮関連の報道を見ていると、「弾道ミサイル」とか「ICBM」とか、さらには「ノドン」「テポドン」・・・といった、大半の人が“何となくは分かるが、はっきりしない”と感じるような言葉が使われています。

そこで今回は、弾道ミサイルのことや北朝鮮保有するミサイルについて調べてみました。

■弾道ミサイルとは「放物線に近い飛翔経路をとるミサイル」のこと

弾道ミサイル(Ballistic Missile)は、下図のように放物線を描いて飛翔し、目標地点に弾頭を誘導するミサイルの総称。

主に遠く離れた相手の地上施設を攻撃するのに使われ、射程距離や発射する場所(地下サイロ、自走式発射機、潜水艦など)によって分類されています。

なかでも、ICBMと呼ばれる大陸間弾道ミサイルは、宇宙衛星を打ち上げる時に使うようなロケットでミサイル弾頭を大気圏外まで打ち上げ、宇宙を経由して目標まで落下させるという特殊なミサイルです。

【射程距離での弾道ミサイルの分類】

大陸間弾道ミサイル(ICBM) 5,500km以上
中距離弾道ミサイル(IRBM) 2,400~5,500km
準中距離弾道ミサイル(MRBM) 800~2,400km
短距離弾道ミサイル(SRBM) 150~800km
戦場短射程弾道ミサイル(BSRBM) 150km未満

 

ちなみに、北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)から東京までは約1,300km、米国西海岸までは約10,000kmです。
つまり一口に大陸間弾道ミサイル(ICBM)と言っても、相当高性能なものでなければ、アメリカ本土を攻撃することはできないということです。

先日の北朝鮮の弾道ミサイル打上実験で使用されたミサイルの推定射程距離は、約5.500kmと報じられています。
今の北朝鮮のこの弾道ミサイルでは、米国本土どころかグアム島ぐらいまでにしか届かないのです。
つまり現時点では、韓国と日本及び周辺アジア国だけが、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威にさらされているわけです。

■北朝鮮の保有している弾道ミサイル

次に、現時点で北朝鮮が保有しているとみられる弾道ミサイルの種類を、防衛省の資料を元に整理してみました。

【トクサ】
現在開発中の射程約120kmの短距離弾道ミサイル。このトクサは、取り扱いが容易な固体燃料推進方式を、北朝鮮で初めて採用した弾道ミサイルと言われている。

【スカッド】
30年以上も前から北朝鮮に配備されている短距離弾道ミサイルで、最新式のスカッドERの射程距離は約1,000kmもあると言われており、すでに日本の一部はその射程内に入っています。

ノドン
スカッドの技術を基にしているノドンの射程距離は約1,300kmに達する準中距離弾道ミサイル。日本を攻撃するために開発されたと言われており、その射程距離内に日本のほぼ全域が入っています。
ただ、特定の施設をピンポイントに攻撃できるような精度の高さではないと言われています。

【ムスダン】
現在開発中の新型中距離弾道ミサイルで、そのムスダンの射程距離は約2,500~4,000kmに達し、日本の全域に加え、グアムなどがその射程内に入っていると言われています。

【テポドン】
現在開発中の大陸間弾道ミサイル、テポドン2の射程距離は、2段式のもので約6,000km、3段式のものでは約1万km以上におよぶ可能性があると言われています。
この射程距離を実現した場合には、米国本土の中部や西部などに到達する可能性があると言われており、米国はその開発進行状況を遠隔監視しています。

【KN08/14】
この新型ミサイルKN08/14は、詳細は不明ながら、その射程距離は5,500km以上の大陸間弾道ミサイルと言われています。

【潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)】
現在開発中で、その詳細は不明。

↑ 防衛白書より

ちなみに、北朝鮮の首都平壌(ピョンヤン)から弾道ミサイルが発射された場合、東京までは10分弱米国本土までは約30分で着弾するそうです。

一般的に、ICBMは大気圏再突入時の速度でマッハ6倍以上とその飛翔速度が非常に早いため、現在の迎撃ミサイルでは対処が不可能と言われています。

この危険な兵器であるICBMを有している国は、現在、米国、ロシア、中国そしてインドと言われています。

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