人口ピラミッドから見た世界と日本の将来

 

マスコミがニュースネタがなくなると、必ずはやしたてる「世界の人口爆発と食料不足」の問題。
実際に国連の予測では、世界全体の人口は、現在の70億人から、2030年までに約85億人、2050年までには、2100年ごろには約112億人にまで爆発的に増加し続けるとのことです。

そこで今回は、世界の人口ピラミッドやさまざまな地域と国を人口ピラミッドを見てみました。

■人口ピラミッドの典型的な3つの型

人の移動の影響が少ない国レベル以上の人口ピラミッドには、以下の3つ典型的な型があると言われています。

ピラミッド型(富士山型)
・多産多死の段階にある発展途上国によくみられる型
・医学の進歩とともに死亡率が低下すると人口爆発に直結するタイプ

つりがね型(ベル型)
・人口が増減しない状態で人口の停滞および安定を示している型
・当面安定が予想される先進国でよく見られるタイプ

つぼ型(紡錘型)
・出生数の減少によって自然増加率がマイナスになり将来人口の減少が予想される型
・国そのものが衰退期に向かうことが多い末期先進国タイプ

一般的に経済成長に伴い、ピラミッド型 → つりがね型 → つぼ型へと進むと言われています。

■世界全体の人口ピラミッドは

今後、人口爆発が予想されている74億人の全世界の人口ピラミッドは下図のとおりです。

見たところ、ピラミッド型とつりがね型の中間のような形をしています。
まあ、世界全体で見れば、人口安定期と言うよりも、まだまだ人口増加期といえると思います。

以下からは、世界の様々な地域と代表的な国の人口ピラミッドを「ピラミッド型 → つりがね型 → つぼ型」の順に紹介していきます。

■ピラミッド型

まさにピラミッド型の手本と言えるような形をしています。
現在でも、12億人もおり、今後の世界の人口爆発のまさに中心になると言われています。

ちょっと予想外だったのは、この中東の大国イラクです。
イスラム圏での人口増加が激しいとは聞いていましたが、ここまで完全なピラミッド型をしてるとは思いませんでした。

完全に予想外だったのが、 このイスラエルです。
自分は、イスラエルは先進国のようにつぼ型だと思っていたのですが・・・。

 

インドは、10年ぐらい前は自分の記憶では完全なピラミッド型だったはずですが・・・。
現在は、このようにピラミッド型とつりがね型の中間のような形になっています。

ちなみに国連の予測では、インドの人口は、2022年までに約14億人に達して中国と同水準となり、その後も2070年の23.0億人まで増え続け、そこでやっと減少に転じるそうです。

■つりがね型 

アジア全体で見た場合には、パイの大きい中国や日本、韓国の影響もあるためか、このようにつりがね型になっています。
まあ、アジア全体で見れば安定成長期というものですかねぇ。

やや意外だったのはこのフランス。日本と同じようにつぼ型を予想していたのですか、こんな綺麗なつりがね型とは・・・。

米国もややつぼ型に近いのですが、つりがね型と言えると思います。ヒスパニックの大量移民の影響でしょうかね。

ただ、米国の白人比率は、1960年の85%から2050年にはヒスパニックやアジアが大幅に増え、47%へと急減するとの予測もあります。この件に関心のある方は下の別記事をご覧ください。

   → 米国の白人比率は1960年の85%から2050年には47%へ

■ つぼ型

第2次世界大戦、社会主義化、ソ連の崩壊といった時代の大きな出来事の影響を受けたロシア。その人口ピラミッドも、かなり大きな凹凸があり歪な形で、つりがね型ともつぼ型ともとれます。

このイギリスは、10年ぐらい前までは典型的なつぼ型でしたが、近年はつりがね型への回復の兆しが見えます。

イギリスはまだ良かったのですが、西ヨーロッパ全体で見ると、 典型的なつぼ型です。
前出のアジア全体と比べてみると、「ヨーロッパの衰退」と「アジアの繁栄」というものが理解できますね。

1979年から2015年まで「一人っ子政策」をとってきた中国は、高齢化社会の問題を抱えるつぼ型です。

ドイツの人口ピラミッドは、第2次世界大戦の影響によるクビレはあるものの、典型的なつぼ型です。

韓国の人口ピラミッドも、学校の教科書に出てきそうな典型的なつぼ型です。
20年後の韓国社会、大変そう!

日本の人口ピラミッドは、第2次世界大戦の影響によるクビレはあるものの、典型的なつぼ型です。しかも、前の韓国と比べるとはるかに高齢化が進展しているのが読み取れます。


こう見てくると、欧米諸国は移民受入早め早めの少子化対策により、日本のような悲惨な人口ピラミッドの形にならないように対応をしているようです。

それにしても悲惨な日本の人口ピラミッド。
やはり今後は、戦後処理の問題を早く片付け、つりがね型人口ピラミッドを持つアジア全体と、もっと交流を深め、融合していくことが必要だと感じます。

  ▶▶▶ 有給休暇取得に罪悪感をおぼえる日本人
  ▶▶▶ 驚きの日本の人口ピラミッド推移
  ▶▶▶ 2070年のインドの人口は脅威の23.0億人!
  ▶▶▶ 日本の将来人口と高齢化の将来像
  ▶▶▶ 日本に住んでいる外国人の数は?


人気ブログランキング

関連記事

Ad

意外な事実

  1. あこがれの豪華観光列車の旅

    今回は、東急が2016年11月に実施した「観光列車に関するアンケート」の結果をご紹介します。
  2. 夏休みの宿題どうしてました?

    お盆も過ぎ夏休みも後半戦になりました。
  3. 米国大統領が起こした大スキャンダルの結末

     現在、FBIがトランプ氏周辺とロシアとの不透明な関係を調べている最中なのに、先日突...
  4. 健康のためにウォーキングやサイクリング

    みなさんが応援しているチームは勝っていますか? そこで今回は、アサヒビールが2015年9月に実施...
  5. くつろぎの時間に何をしてますか?

    今回は、アサヒビールが2010年9月に実施した「くつろぎの時間に関するアンケート」の...
  6. 大物政治家の顔が歪んでいるのはなぜ?

    昨日、テレビで自民党の派閥再編のニュースを見ていた時、「麻生太郎さんや石破茂さんのよ...
  7. 北朝鮮と国交のある国は、162ヶ国も!

    時が経つのは早いもので、マレーシアのクアラルンプールで、金正男氏が毒殺されてから、半...

Ad

人気の記事

  1. アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン

ピックアップ記事

  1. 最近のスーパー銭湯には、必ずと言ってもいいほど、“岩盤浴”施設があります。
  2. 中国砂漠化
    いろいろマスコミを騒がせるお隣中国ですが、驚くなかれ中国は1960年頃から国土の砂漠化が急速に...
  3. ご存知の通り、2015年6月17日に選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる...
  4. 早いものでもう7月、ヨーロッパではバカンスシーズンの到来ですね。
  5. ここのところおとなしい北朝鮮ですが、先日のNHKの報道によれば・・・アメリカのマティス国防長...