日本人の中国イメージは大きく変化

日中の国旗

先日総理府のHPを見ていたら、日本と中国の関係を見ていく上で面白いデータを発見したので、今回はその一部をご紹介します。
データの出典は、 毎年総理府が行っている「外交に関する世論調査」です。

■親しみを感じる隣国は米国、感じない隣国は中国

下のグラフは、日本人の米国、ロシア、中国、韓国 のそれぞれの国に対する親近感をたずねた結果です。

親しみを感じる隣国
これを見ると、日本人は米国以外の国には親近感を感じているとは言い難い状況です。特にロシアと中国に関しては 「親しみを感じない」という人が、8割を超えているような悲惨な状況です。

この調査は、実は40年ほど前から同じ質問をしており、その結果を時系列で比較してみることができます。
そこで、中国に対する日本人の親近感の変化を、1978年から見てみました。

親しみを感じる隣国推移
日中国交回復は1972年なので、1978年というと・・・
その頃は自分もまだ中国には行ったことも無かったので詳しい状況はわかりません。ただ、1985年頃の中国には、ビルも車もほとんどなく、街はレンガ造りの家ばかりで、北京も上海も道には自転車と馬車が溢れかえっていました。
驚いたことに、この頃は日本人の6割以上が「中国に親しみを感じる」と回答しているのです。
その後、1989年の天安門事件を経て、徐々に日本人の中国に対する親近感は下がっていきます。

尖閣諸島問題

さらに1997年には、尖閣諸島問題が政治問題化し、日本人の中国に対する親近感はますます下がっていきます。
2005年には、小泉純一郎総理が「終戦60周年の総理談話」を発表し、それに反発する形で尖閣問題がますます激化していきます。
この頃には、日本人の6割以上が中国に対して「親しみを感じない」と回答しているのです。なんと、たった20年で日本人の中国に対する国民感情は一転してしまったのです。

その後、中国は北京オリンピックや上海万博などを経て、どんどん経済成長を続けて行きます。また、徐々に日本を訪れる中国人観光客が日本中に溢れるようになり、多くの日本人がじかに中国人と接触するようになりました。
長引く低成長の中でもがき苦しむ日本人を尻目に、日本に来た中国人は、銀座や秋葉原などで高級品や電化製品をノーマナーで爆買いしまくり、多くの日本人の反感を買うこととなったのです 。
その結果、現在の日本では中国に関して 「親しみを感じない」という人が、8割を超えているのです。

1980年代の日本はバブル経済絶頂期で経済的繁栄を謳歌していました。しかし、1989年のバブル崩壊後は、製造拠点の東南アジアの流出と国内産業の空洞化によって徐々に国力は落ちてゆき、その結果未だに暗い30年を送っているのが現状でしょう。

中国はというと、1970年代からずっと右肩上がりの成長を続け、2000年代に入ると高度経済成長期に突入します。

この40年間、まさに日向と日陰のように正反対の道を歩んできた日本と中国。このことが、日本人の国民感情にも少なからず影響しているのでしょうかねぇ?

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