北方四島に対するロシア人の意識

 

昨年末のプーチン大統領の来日と共に盛り上がっていた北方四島の返還問題。いったい今はどうなっているのでしょうか?
外務省HPを見ていたら、昨年の春に実施されたロシア国民を対象としたアンケート結果があったので、今回はその一部をご紹介します。
ロシア国民の日本に対する意識や領土に対する捉え方がわかるなかなか珍しいアンケートです。

■日本は「友好関係にあるが信頼度は今ひとつ!」

この調査は、「ロシアにおける対日世論調査」として数年に1回定期的に行われている調査ので、その調査概要は以下の通りです。

【調査の概要】

調査対象: 18 歳以上のロシア国民 の男女
回答者数: 3,600 人
     (多段抽出層化地域別無作為サンプリングによりロシアの人口を代表)
調査地域:ロシア全域
実査時期:2016年3-4月

まずは、日本とロシアの関係についての質問ですが・・・、
「友好関係にある、どちらかというと友好関係にある」と回答した人が78%と非常に多い。
そうなんです、戦後70年を経て、ロシア人の多くは日本に対して友好的なんです。

次に「友好国としての信頼度」についての質問ですが・・・、
「信頼できる」が52%、「信頼できない」が42%となっています。
友好国とはしているが、信頼度については疑問視する人も半数弱いるのが現状。これでは、北方四島返還交渉など難しい気もしますが・・・。

また、以下の質問の回答を見ても、ロシア人にとって日本は「それほど重要なパートナー」と思われていないようです。
つまり、北方四島の領土問題で日本サイドが難儀なことを言ってくるなら、実効支配しているロシアサイドは「無視」もありうるのでは・・・。

■多くのロシア人にとって「北方四島帰属問題」は関心外

以下は、北方四島についての質問ですが、「帰属交渉」そのものの存在を知らない人が31%もいます。
北方四島帰属に関する質問では、「ロシアに帰属する」との意見が53%、「日本に帰属する」との意見はたったの1%と極めて厳しい結果です。
ロシア国民の意識がこれじゃ、北方四島の問題など交渉のテーブルにすらのらないでしょう。安倍さんは、プーチン大統領との会談のあとの記者会見ではいいことばかり言っていましたが・・・。

これらのアンケート結果を見る限りでは、多くのロシア国民にとって「北方四島帰属問題」は日本サイドが勝手に持ち上げている問題で、ロシアサイドとしては極めて関心が薄いと思われます。

会談後の記者会見でプーチンさんの言った通り、ロシアにとっては「取り組むにしてもまだ時期尚早な課題」が正しい認識なのではないでしょうか。
半年前の安倍さんは「北方四島返還交渉スタート!」とあんなに騒いでいたのに、一向に鳴かず飛ばずで音沙汰なし。
本当に安倍さんの外交は、いつも税金の無駄遣いで成果なし!

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