世界価値観調査からみた日本人の特異性

 

 

先日ネットをぶらぶらしていると、世界価値観調査というものに出くわしました。
この調査は、世界の異なる国の人々の社会文化的、道徳的、宗教的、政治的価値観を調査するために、欧州の学術機関が中心となり世界プロジェクトとして20年以上も前から実施しているものです。
今回はその結果の中で、日本人の価値観の特徴があらわれているものをいくつかご紹介します。

■「人生は自由にならない」と考える日本人

下のグラフは、「ご自分の人生をどの程度自由に動かすことが出来ると思いますか 」という質問に対する回答(10段階回答の平均点)です。  (出所)社会実情データ図録

寂しいかな・・・、
日本人は世界で最も「自分の人生が自分で自由にならない」と考えている国民でした。
逆に「自由になる」と考えているのは、ラテン系民族や東南アジア・オセアニアの国民などが多いようです。

では、なぜ日本人は「自由にならない」と考えているのでしょうか?
自分が考えるには、きっと多くの日本人には農耕民族特有の集団主義が体にしみ付いており、「自分の自由よりも周りとの協調」を重視する考え方が根底にあるからではないでしょうか?

同様に下のグラフは、「創造的であること、自分のやり方で行うことは大切だ」という質問に対する回答(5段階回答の平均点)です。

やはりこちらの質問でも、日本は最下位。日本人はこんな価値観で現代のようにグローバル化した世の中で、本当にやっていけるのでしょうか? 不安でなりません。

■特異な日本人の閉鎖性

最後に、労働に関する8項目の価値観質問の回答もとに、因子分析をおこなった結果が下のマトリックスです。

横軸は,OPEN⇔CLOSE 軸で、OPEN から CLOSE に向けて,スウェーデン,フィンランド,カナダ,USA,中国,ドイツ,インドネシア,韓国,日本,タイ,インドという並びとなっています。

縦軸は,DEVELOP(仕事に貪欲で積極的)⇔MATURE(仕事以外の生活重視) 軸で、DEVELOP から MATURE に向けて,インド,中国,インドネシア,タイ,韓国,ドイツ,カナダ,USA,フィンランド,スウェーデン,日本という並びとなっています。

つまり、国の経済成長と共に右下から左上に上昇していくという世界のトレンドラインから、日本人は大きく右側(CLOSE側)に外れ、「仕事以外の生活重視派だが、仕事に関しては閉鎖的(排他的)」というポジションです。
おいおい、これから少子高齢化社会を迎え、人手不足で苦しむ日本は、広く労働力を受け入れていかなけはいけないはずなのに・・・、こんな価値観で本当に大丈夫なのでしょうか?

自分の保身しか考えない無能政治家と無責任行政のもとでの経済の長い停滞・低迷により、「日本人の活力・生気は完全に失われてしまった」ことが浮き彫りになった、衝撃の調査結果でした。

▶▶▶ 驚きの日本の人口ピラミッド推移
▶▶▶ 人口ピラミッドから見た世界と日本の
    将来
▶▶▶ 戦後日本の実質経済成長率の推移
▶▶▶ 平成30年間の主な出来事と日本の
    変化?
▶▶▶ 所得の二極化が進み中間層が崩壊
▶▶▶ 日本に住んでいる外国人の数は?
▶▶▶ 食料自給率、日本はどの程度?

Ad

意外な事実

  1. 世界のGDPシェアの変遷 ~世界経済勢力図の現在・過去・未来

    米国のトランプ政権が誕生して1年半が過ぎ、米国の保護主義経済政策はますます加速しています。
  2. 国会議員・官僚・マスコミ等に対する国民の信頼感は?

    毎日毎日、新聞やTVニュースでは、安倍首相の森友学園疑惑と加計学園疑惑のとりとめのない報...
  3. 有名スポーツ選手の体脂肪率

    有名スポーツ選手の体脂肪率はいくつ?

    よく「太っているか、痩せているか」という指標にされる体脂肪率。
  4. オリンピックの経済波及効果

    2020年東京オリンピックの経済波及効果

     今年の3月、東京都は2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴う2030...
  5. 麻生太郎1

    とてもエリートには見えないが、実は超エリートの麻生太郎

    最近、森友学園問題や財務省事務方トップの福田事務次官セクハラ疑惑などでテレビでよく見かける麻生財務大...
  6. 高さ1kmの超々高層ビル「ジッダ・タワー」

    今春のサウジアラビア国王の来日で、1千人を超える王族や企業幹部らの同行に度肝を抜かれた自分でしたが、...
  7. ハーバード大

    大学生の親の所得低迷と求められる高等教育の無償化

    文科省の発表によると,2015年度の私大の平均年間授業料は86万8447円で,過去最高を記録したそう...

Ad

人気の記事

  1. 教育にカネを使わない国ニッポン
  2. 神経内科
  3. 高齢ドライバー事故

ピックアップ記事

  1. 大谷翔平
    今、日本中の注目を集めている北海道日本ハムファイターズ大谷翔平選手。
  2. ヒットラー
    今年の2月12日は、ドイツの大統領選挙です。
  3. 最近、日本在住の外国人や観光目的で来日した外国人観光客の間で、グリーンツーリズムなる...
  4. ときどき、TVのバラエティ番組を見ていると、普通のお笑いタレントが「温泉ソムリエ」な...
  5. 在日米軍の駐留費用負担額
    世界中が「ビッククリ」し、おー騒ぎしている、米国のトランプ新大統領の誕生。