睡眠負債で重大疾病リスクが増加する

睡眠負債

みなさんは「睡眠負債」という言葉をご存知でしょうか?

1日6時間程度眠り、自分では睡眠に問題はないと思っている人でも、実はわずかに睡眠が足りておらず、その影響がまるで借金(負債)のように蓄積していくそうです。そのマイナス分の合計ことを「睡眠負債」と言うそうです。

そこで今回は、この「睡眠負債」について調べてみました。

■日本は先進国の中で最も睡眠時間が短い国の1つ

OECDは、加盟国18カ国の各国の平均睡眠時間(15歳以上が調査対象)を調べたデータを発表しています。
それによると、日本人の平均睡眠時間は420分で、最も短い韓国(419分)でワースト2位。
逆に最も長いのはフランスで530分で、日本より約2時間も長い睡眠時間となっています。フランスの次は米国で518分、続いてスペイン514分となっています。

悲しいかなやはり、アジアの先進国は欧米に比べ、労働時間が長く睡眠時間を削ってあくせく働いているんですね。

平均睡眠時間グラフ

■実は、こわーい睡眠負債

毎日の寝不足で睡眠負債がたまってくると、自分では気がつかないうちに日々の仕事や家事のパフォーマンスが落ちてしまったり、「がん」「糖尿病」「心臓病」といった命にかかわるような重大疾病のリスクが高まってしまう可能性があると考えられています。

下のグラフは、米ペンシルバニア大学などの研究チームが行った実験(被験者を徹夜グループと、睡眠時間6時間グループに分け、注意力や集中力がどう変化するのかを調べる)の結果です。

グラフを見ると、徹夜グループは、初日、2日目と成績が急激に下降(=脳の働きが急激低下)しています。

一方、6時間睡眠グループでは、最初の2日間はほとんど変化はありませんが、その後…徐々に脳の働きが低下していき、2週間後には、徹夜グループの2晩経過後とほぼ同じレベルになっています。つまり、「6時間睡眠を2週間続けた脳は、2晩徹夜したのとほぼ同じ状態」ともいえるのです。

また、6時間睡眠グループは、脳の働きの衰えを必ずしも自覚していませんでした。徹夜と違い、わずかな睡眠不足が徐々に蓄積していった場合には、なかなかその影響について自覚できないということです。

■睡眠負債はこまめな返済がポイント

睡眠負債もお金と同様、しっかりこまめに返済し、脳活動と健康のためのバランスを保っていくことが重要なのです。

ただ、睡眠負債は「眠る」以外の方法で返済することはできません。そこで、7時間の睡眠が必要な人が、平日は忙しく6時間しか眠れなかったら、週末にたっぷり眠たり、20分程度の短い昼寝をとったりすることで不足分を補う(借金の返済)のです。

睡眠負債の額が大きければ大きいほど返済不能な状況に陥ることになり、健康リスクも増大するといいます。

「布団へ向かう前にソファで寝てしまう」

「お酒を飲むとすぐ酔っぱらってしまう」

「イージーミスやうっかり忘れが多い」

などの兆候が現れたら、それは睡眠負債が蓄積されはじめている可能性が高いので、早めに返済することを考えたほうがいいそうです。

一歩先ゆく「ヤフージャパン」のオフィス

ヤフーは東京・紀尾井町の新オフィスに移転した際、フロアごとに休憩専用コーナーを設けたそうで、その中には「畳の休憩コーナー」があり、昼寝したり、休息したりできるそうです。

ちなみにソフトバンクグループ社長の孫正義氏は以前のオフィスの社長室に畳敷きの部屋をつくり、そこでアイデアを考えたり、仮眠をとったりしていたそうです。

やっぱり、我々日本人は畳の上に来ると、気持ちが落ち着くのでしょうかね?

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