技術立国ニッポンの技術貿易収支は3兆円以上の巨額な黒字

 

総務省から発表された科学技術研究調査によると、日本の「技術貿易」の黒字は年々増え続け平成27年度には3.3兆円以上と巨額なものになっています。
そこで今回は、この日本の「技術貿易」について調べてみました。

■順調に増え続けている技術貿易収支

まずこの技術貿易とは、いったい何なのかを調べてみました。
どうやら技術貿易とはモノの貿易ではなく、特許、商標、意匠などの知的財産権のロイヤルティの国家間でのやりとりのことを指し、技術(特許、商標、意匠など)を輸出すればロイヤルティを受取り、逆に輸入した時にはロイヤルティを支払うことになります。
このロイヤルティの受取(技術輸出)から支払(技術輸入)を引いた額が技術貿易収支と呼ばれています。

下のグラフはここ20年間の主要国の技術貿易収支の推移を表したものです。(出典:社会実情データ図録)


日本はここ数年米国について世界第二位の座にあります。ただ、さかのぼって数字を調べていくと1970年代初頭の日本は圧倒的な技術輸入超過国でした。しかしその後、日本のメーカーはどんどん技術力を高め、ついに1990年代半ばには、ついに輸出超過(黒字)に転じたのです。その後も日本経済そのものは停滞し続ける中、着実に「技術立国ニッポン」としての地歩を強化していたのです。

グラフにはありませんが、下の表(出典:総務省HP)のとおり、最新のデータでは平成27年度の日本の技術輸出額は39,498億円です。また、技術輸入額は6,026億円です。差し引き、33,472億円と巨額な黒字を増やし続けています。まさに、「技術立国ニッポン」ですね。

■大半は米国とのやりとり

では、日本はどの国に知財ロイヤリティを支払い、またどの国に支払っているのかを表したものが下のグラフ(出典:総務省HP)です。

グラフからわかる通り、日本の技術貿易の相手国は、輸入も輸出もダントツに米国です。
これを日本と米国間の収支という視点で見ていくと、圧倒的黒字で支払い額と受取り額の差額は、約11,700億円にもなり、日本の圧倒的な黒字です。

このように見てきた日本の技術貿易ですが、実はその多くは製造業である自動車産業界によるものです。
今後、消費者の価値観が「モノから情報」に移っていくIoT社会ではとどうなるのでしょうか? 
自分はIT先進国である米国が圧倒的に有利な気がしますが・・・。

人気ブログランキング

関連記事

Ad

意外な事実

  1. 国会議員・官僚・マスコミ等に対する国民の信頼感は?

    毎日毎日、新聞やTVニュースでは、安倍首相の森友学園疑惑と加計学園疑惑のとりとめのない報...
  2. カジノ

    カジノをギャンブル大国日本に作って大丈夫?

    最近はあまり話題にのぼらなくなった「カジノ法案」ですが、いったいどうなっているのでしょうか? こ...
  3. 水道事業の民営化

    政府がこっそり進めている水道事業の民営化を許していいのか?

    昨年2017年3月に水道法の「改正」が閣議決定され、民間事業者が参入しやすいように改正されました。
  4. 蔵王山も火山活動

    蔵王山も火山活動が活発化

    東北の温泉とスキーのメッカ「蔵王」。
  5. 国会議員の給与2

    国会議員の給与・年収ってご存知?

    相変わらず国会では、加計学園だとか森友学園だとかって、まるでテレビのバラエティー番組...
  6. 米国防戦略

    米国防戦略が「対テロ」から「中露と競争」に転換

    先日、マティス米国防長官からトランプ政権で初となる、米軍の増強計画など国防の方向性を示す戦略文書「国...
  7. 教育にカネを使わない国ニッポン

    奨学金制度などの「教育にカネを使わない国ニッポン」

    今年も本格的な受験シーズンが始まりましたねぇ。

Ad

人気の記事

  1. 中国北京の砂漠化
  2. 高齢ドライバー事故
  3. 国会議員の給与2

ピックアップ記事

  1. 先日、テレビのバラエティ番組で神戸市長田区のB級グルメとして地元の人や食通の人に親し...
  2. 世間でよく言われる「日本三名城」は、名古屋城、大阪城、熊本城です。
  3. 自分は片麻痺の治療のために、一か月ほど前から、バクロフェン(リオレサール)という新しい薬を飲み始めま...
  4. ヒアリ1
    先日、神戸市の神戸港(ポートアイランド)で中国の広州からの貨物船のコンテナから、特定...
  5. 最近は街中のお店で、クレジットカード以外にも楽天EDYやSUICAなどの電子マネーが...