2020東京オリンピックは失敗に終わる?

2020東京オリンピックは失敗

間もなく韓国の平昌オリンピックが開催されます。メディアからは毎日のように韓国と北朝鮮の「政治利用」の問題が取り上げられていますが、競技関係そのものの報道はほとんど皆無で盛り上がりにかけているような気がします。

ところでみなさんは、今から20年前の1998年に開催された「長野冬季オリンピック」のことは覚えているでしょうか?
今回はこの長野オリンピックの結果をスタディすることで、2020東京オリンピックの成否の可能性を考えてみます。

 長野オリンピックの費用は5,000億円

長野オリンピックは、72の国と地域から4,638人の選手・役員を迎え、大会期間中の延べ競技観戦者は約127.6万人と冬季大会としては過去最大規模のものでした。

この長野オリンピックにつぎ込まれた費用は・・・、

オリンピック招致活動費 25億5606万円
大会運営費 1070億から1080億
オリンピック競技、運営施設建設費 1,398億円
オリンピック関連道路建設費 2,479億円

で、合計で約5,000億円にもなります。
2020東京オリンピックは2兆円程度と言われてますが、「競技数や参加国・参加者が格段の差である夏のオリンピック」であることや「世界の大都市東京」であることを考えると、よく長野オリンピックが「ゼネコン五輪」と揶揄されたのもわかりますね。

一方、この長野オリンピック全体の経済波及効果は2兆円以上と試算されていました。ただ、その真実のほどは誰にもわかりませんが・・・。

負の遺産処理で苦悩する長野県

開催からたった2年後には、スピードスケート会場の「エムウェーブ」、アイスホッケー会場の「ビックハット」、フィギュアスケート会場の「ホワイトリング」など、オリンピック開催で新設された全ての関連施設が赤字経営に陥り、その後もさまざまな施設活用の施策を試すものの、現在でもその維持運用費が雪だるま式に膨らみ悲惨な状況のようです。

長野市オリンピック記念アリーナ・エムウェーブ(M-WAVE)

また、莫大な金をつぎ込み整備した「オリンピック関連道路網」も、需要がなくなった今では、イノシシも通らないぐらい閑散とした状況だそうです。

結果的に後に残されたものは、これらのオバースペックな施設と、20年経つ今でも長野県財政を苦しめ続けている2兆円もの県債残高です。

まさに、「負の遺産(レガシー)」ばかりの「長野オリンピック」だったようですね。

2020東京オリンピックは大丈夫?

2020年東京オリンピックは、東日本大震災からの「復興五輪」と言われ、「スポーツの力で被災地を元気にする」「復興に向かう姿を世界に発信する」ことを目標としていたはずです。

しかし、開催が近づくにつれ、「復興五輪」とはかけ離れた姿になっていないでしょうか?
世界中、特にアジアから大量の観光客が押し寄せ、一時のお祭り騒ぎで終わってしまい、長野オリンピックのように結局何のプラスの遺産(レガシー)が残らないという悲惨な結果にならないのでしょうか?

工事費1490億円をかけて新たに建設する新国立競技場

また、2兆円越えという莫大な投資に見合う効果は得られるのでしょうか?
東京都が試算した大会10年後の「2030年までの経済波及効果は32兆円で雇用創出は194万人」については疑問視する声も聞かれます。

少子高齢化社会が進み苦しい日本、長野オリンピックのように「負の遺産(レガシー)」ばかりが残る結果にならないことを祈ります。
気がついてみたら・・・、
「日本は東京オリンピックで始まり、東京オリンピックで終わる」
なんてことにならないように祈ります。

  ▶▶▶ 2020東京オリンピックの全体経費の内訳
  ▶▶▶ 2020年東京オリンピックの経済波及効果
  ▶▶▶ 東京オリンピックに向け、タトゥーの人も温泉入浴OKへ?
  ▶▶▶ 東京オリンピックで新設する都立競技施設6つ

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