軍隊も核も持たないはずの日本が世界7位の軍事力評価

空母政治・行政

アメリカの軍事力評価機関、グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)が、兵器や兵士の数、質、種類、予算、地政学的条件、資源、軍事同盟国など50の指針をもとに世界133カ国の軍事力指数(Power Index)スコアを算出ランキングづけした「2017年軍事力ランキング」が発表されました。その結果は以下の通りです。

“世界の1強”アメリカの突出した軍事予算

1位は、経済力を背景に圧倒的な軍事予算を持ち、航空母艦19隻を保有し空軍力、海軍力で突出している「アメリカ」です。

続く2位は、東西冷戦時代のソ連の軍事力を引き継いでいる「ロシア」です。しかし、ロシアの軍事予算はアメリカの1/10以下に過ぎず、兵器の老朽化が予想されます。

3位は、世界中が警戒している「中国」です。中国もロシア同様に兵器の老朽化が予想されますが、急速な経済力アップを背景にした軍事予算(ロシアの3.6倍)で年々近代化が測られているようです。

続いて4位は世界一の有数の兵員数を誇る「インド」、5位はNATO軍の中核国「フランス」となっています。

1位 アメリカ

軍事力指数0.0857軍事予算約62兆6400億円
兵員236万3675航空戦力1万3762
戦闘機2296戦車5884
主要艦艇415航空母艦19隻

2位 ロシア

軍事力指数0.0929軍事予算約4兆7500億円
兵員337万1027航空戦力3794
戦闘機806戦車2万216
主要艦艇352航空母艦1隻

3位 中国

軍事力指数0.0945軍事予算約17兆3100億円
兵員371万2500航空戦力2955
戦闘機1271戦車6457
主要艦艇714航空母艦1隻

4位 インド

軍事力指数0.1593軍事予算約5兆4400億円
兵員420万7250航空戦力2102
戦闘機676戦車4426
主要艦艇295航空母艦3隻

5位 フランス

軍事力指数0.1914軍事予算約3兆7300億円
兵員38万7635航空戦力1305
戦闘機296戦車406
主要艦艇118航空母艦4隻

戦闘機

軍隊を持たないはずの日本が7位

6位は「イギリス」で、ここまでは全て“核保有国”になっています。
なぜか7位は軍隊を持たないはずの「日本」となっています。核も保有していない自衛隊って凄いですね。

以下、8位は「トルコ」、9位は「ドイツ」、10位は「エジプト」となっています。

今注目の「韓国」は12位で、一方の「北朝鮮」は23位です。両国は休戦中なので予備兵も含まれていると思いますが、兵員数はともに500万人を越えています。これは、日本の10倍以上で、驚くことに人口大国である中国やインドをも上回っています。

6位 イギリス

軍事力指数0.2131軍事予算約4兆8700億円
兵員23万2675航空戦力856
戦闘機88戦車249
主要艦艇76航空母艦2隻

7位 日本

軍事力指数0.2137軍事予算約4兆6700億円
兵員31万1875航空戦力1594
戦闘機288戦車700
主要艦艇131航空母艦4隻

8位 トルコ

軍事力指数0.2491軍事予算約8700億円
兵員74万3415航空戦力1018
戦闘機207戦車2445
主要艦艇194航空母艦

9位 ドイツ

軍事力指数0.2609軍事予算約4兆1800億円
兵員21万航空戦力698
戦闘機92戦車543
主要艦艇81航空母艦

10位 エジプト

軍事力指数0.2676軍事予算約4700億円
兵員132万9250航空戦力1132
戦闘機337戦車4110
主要艦艇319航空母艦2隻

 

12位 韓国

軍事力指数0.2741軍事予算約4兆6700億円
兵員582万9750航空戦力1477
戦闘機406戦車2654
主要艦艇166航空母艦1隻

23位 北朝鮮

軍事力指数0.4218軍事予算約8000億円
兵員644万5000航空戦力944
戦闘機458戦車5025
主要艦艇967航空母艦
10代若者の意識、日本だけ異常? ≪日本の常識、世界の非常識≫
いつものように暇に任せてネットを徘徊していた時、偶然Forbesの“「国や社会に対する意識」18歳調査。日本と世界の回答に驚異的乖離”というコラムに出くわしました。自分はこれまでに...
人口ピラミッドから見た世界と日本の将来
国連の予測では、世界の人口は現在の70億人から、2030年までに約85億人、2050年までには100億人突破、2100年ごろには約112億人にまで爆発的に増加し続けるようです。 そこで今回は、世界の人口ピラミッドや様々な地域と国を人口ピラミッドを見てみた。
平成30年間の主な出来事とその中で確実に進んでいた日本の凋落
1989年1月7日に昭和天皇が崩御され、幕を開けた平成も昨年の4月で幕を閉じました。 その平成の30年の間には世界中でいろいろなことがありましたが、自分は未だ頭の中でごちゃごちゃ...
世界のGDPシェアの変遷 ~世界経済勢力図の現在・過去・未来
米国のトランプ政権が誕生して3年が過ぎ、米国の保護主義経済政策はますます加速しています。 そこで今回は、この半世紀で世界の経済勢力図がどのように変わってきたのか、名目GDPの世界...
核兵器による電磁パルス (EMP)攻撃の脅威と北朝鮮
私たちは核兵器と聞くと広島、長崎の惨禍のように核爆発で生じる熱線や風そして放射線による被害がを想像します。 しかし、核兵器を使った攻撃には「電磁パルス(EMP)攻撃」という間接的...
21世紀はアメリカでも中国でもインドでもなくユダヤ人の時代
今、世界中が大騒ぎしている「イスラエルとパレスチナ」の問題。私たち日本人にとっては非常に縁遠くわかりにくい問題の代表でしょう。実はこの問題を理解するには、「ユダヤ人」というものを理...
食料自給率、日本は年々低下している今どの程度?
先日テレビを見ていると、「世界の人口爆発と食糧難および日本の食料自給率」について話をしていました。番組によれば、「主食の米以外はほとんど輸入に頼っているのに、コンビニ弁当の廃棄とか...
世界で最も平和で安全な国ランキング
先日、ネットを散策してたら「世界平和度指数」なるものに出くわしました。それによると、2022年の「世界で最も平和な国」は北欧の島国アイスランドで日本は10位でした。 今世界は...
タイトルとURLをコピーしました