東京オリンピック日本代表チームとW杯日本代表チームはどう違うの?

森保一監督の元、大幅に若返った現在のサッカー日本代表チームですが、先日のキリンチャレンジカップ2018でも、最新のFIFAランキング5位のウルグアイ代表を接戦の末4-3で打ち破るなど大活躍です。

また、いよいよ2年を切った東京オリンピックですが、どうやら前述のW杯を目指している日本代表チームと東京オリンピックに出場する五輪サッカー日本代表チームとは大きく異なるそうです。

そこで今回は、この2つの日本代表チームの違いについて詳しく見てみました。

五輪サッカー日本代表チームは「真の日本代表チーム」にあらず!

もともと近代オリンピックでは、1947年オリンピック憲章に「選手はいかなる報酬も保障ももらってはならない」とするアマチュア規定がおかれ、長らくの間オリンピックは「アマチュアスポーツの祭典」と位置づけられていました。

しかし、その後の規定上全選手アマチュアとなる共産圏諸国の有利性やアマチュア定義の曖昧さからIOCは1974年オリンピック憲章から「アマチュア」の表記を無くし、1986年以降サマランチ会長の手によりアマチュア規定は倫理規定とされ、プロスポーツ選手参加が可能になりました。そしてその後は、競技種目ごとにそれぞれの「プロ選手参加の規定」が作られていったのです。

肝心のサッカーの方はというと・・・、
1930年よりW杯を主催してきているFIFA(国際サッカー連盟)が、プロ選手が五輪に出場することで長年サッカーの大会の世界最高峰であったW杯の存在意義が薄まるのを恐れ、プロ選手の出場に強く反対してきたのです。

その後、FIFAとIOCの両組織は1992年のバルセロナ五輪からの「23歳以下限定でプロ選手の出場を認める」は妥協案で合意し、さらに1996年のアトランタ五輪から3名のオーバーエイジ選手(24歳以上)が認められたです。
また、W杯を始めとした多くの国際大会では登録選手枠は23名が上限ですが、五輪におけるサッカー競技の登録選手枠はなぜか18人となっています。

これらのオリンピックサッカー特有の規制があるため、五輪サッカー日本代表チームとW杯日本代表チームとではかなりの実力差があるのです。

五輪サッカーはW杯と比べると「新人戦」のようなもの!

先日の、キリンチャレンジカップ2018に日本代表メンバーとして招集されている選手は以下の23名です。

位置 背番号 名前 生年月日
GK 1 東口順昭 1986/5/12
12 権田修一 1989/3/3
23 シュミット・ダニエル 1992/2/3
DF 5 長友佑都 1986/9/12
20 槙野智章 1987/5/11
22 吉田麻也 1988/8/24
4 佐々木翔 1989/10/2
19 酒井宏樹 1990/4/12
3 室屋成 1995/4/5
2 三浦弦太 1995/3/1
16 冨安健洋 1998/11/5
MF 17 青山敏弘 1986/2/22
8 原口元気 1991/5/9
7 柴崎岳 1992/5/28
6 遠藤航 1993/2/9
14 伊東純也 1993/3/9
10 中島翔哉 1994/8/23
9 南野拓実 1995/1/16
18 三竿健斗 1996/4/16
21 堂安律 1998/6/16
FW 11 川又堅碁 1989/10/14
15 大迫勇也 1990/5/18
13 北川航也 1996/7/26

この中で、2020東京オリンピック開催時に、「23歳以下」という五輪サッカー規定(厳密には2019年12月31日時点で23歳以下)をクリアーしているのは、冨安選手と三竿選手、堂安選手、北川選手のたったの4人だけです。
3名のオーバーエイジ枠を入れても7名だけです。

陸上や水泳などと違い、サッカーはどうしても豊富な実戦経験が不可欠なチームスポーツです。
ということで、五輪サッカー日本代表チームはまだまだ成長過程にある若手中心のチームで、日本や海外の第一線で活躍している選手が中心のW杯日本代表チームと比べるとかなりの実力差があるのもやもえないことです。
これは、他の国の代表チームでも同じことでしょう。

まあ、2020東京オリンピックのサッカー大会は、2年後に中東のカタールで開催されるW杯に向けた若手発掘の場と言うのが現実なんでしょうね。

五輪サッカーでも強い国は強い!

下の表は、サッカーでもプロ参加が認められた1992年以降のメダル獲得国です。

  開催地
2016 リオ ブラジル ドイツ ナイジェリア
2012 ロンドン メキシコ ブラジル 韓国
2008 北京 アルゼンチン  ナイジェリア ブラジル
2004 アテネ アルゼンチン パラグアイ イタリア
2000 シドニー カメルーン  スペイン チリ
1996 アトランタ ナイジェリア アルゼンチン ブラジル
1992 バルセロナ スペイン  ポーランド ガーナ

若い選手層が厚いと言われる南米ですが、本当に強いですね。

アジア勢は、2012年のロンドン五輪で韓国が銅メダルを見事に勝ち取っていますが、それだけです。
2020東京オリンピックでは、是非とも日本代表チームにメダルを獲得してほしいものですね!

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