アジアの中心都市の座を固めるシンガポール

今、世界中のグローバル企業が注目している「シンガポール」。そのシンガポールは東京23区とだいたい同じぐらいの面積ですが、ここ20-30年でアジアの中心都市として急成長を遂げました。
自分も10年前までは出張で毎月のように行ってましたが、現在のシンガポールはその頃に比べはるかに進化しているようです。
そこで今回は、今のシンガポールについて調べてみました。

シンガポールの基本データ

◉国土面積:719km2

東京23区の面積619km2の1.15倍程度で非常に狭い国土です。まあ、いわゆる「都市国家」ですね。

◉人口及び人口密度:561万人、7,796人/km2

人口は東京23区の6割ほどで、人口密度は東京23区の半分程度です。自分は「シンガポール=高人口密度」というイメージが強かったのですが・・・、まさか東京23区の半分とは驚きました。

◉国籍別人口と民族構成

シンガポールは総人口の約1/3が中長期滞在の外国人という特異な国です。
 ・シンガポール人(シンガポール国籍保有者)・・・344万人
 ・永住者(永住権を保有する外国人)・・・53万人
 ・永住者を除く外国人(ビジネス等で中長期滞在の外国人)・・・167万人

また、「華僑の国」と言われるシンガポールですがその住民(シンガポール国籍+永住者)の民族別の内訳は以下の通りです。
 ・中国・・・290万人 (74%)
 ・マレー・・・52万人 (13%)
 ・インド・・・35万人 (9%)
 ・その他・・・13万人 (3%)

急増するアジアの地域統括本部の設置

上記のような特徴を持つシンガポールですが、2000年頃から急速に世界中のグローバル企業がアジア統括本部を設置し始めました。その数は、香港の3倍以上で4,200社となっています。東京なんてその1/8です。

では、なぜ各企業はアジア統括本部をシンガポールに設置するのでしょうか?一般的には以下の5つが大きく影響していると言われています。

  1. 政治的に安定している
    “シンガポール建国の父”と言われる「リー・クワンユー」が強烈なリーダーシップで作り上げた民主主義国家で今や大きな国家政策の変動など考えにくいと言われています。
  2. 治安が良い
    シンガポールは犯罪発生率で東京や大阪より低く、世界的な様々な調査機関からも東京を凌ぐ非常に治安の良い国(都市)の評価を受けています。
  3. 低い法人税や税制優遇措置
    シンガポールの法人税率は17%であり世界でも最も低い税率国の一つと言われています。ちなみに日本は30%以上で世界でも最も高い税率国の一つと言われています。
  4. 地理的優位
    シンガポールは今後数十年間で、世界で最も成長が見込まれているASEAN10カ国の中心に位置すると同時に中国やインドとも数時間で行くことができます。ASEANと中国、インドの主要都市までの航空機の所要時間は以下の通りです。
     約1時間クアラルンプール
     約2時間 ジャカルタ、ホーチミン、プノンペン
     約2時間半 バンコク
     約3時間 ヤンゴン 
     約3時間半 マニラ
     約4時間 香港、バンガロール
     約5時間半 上海、ムンバイ
     約7時間 東京

    ※ASEAN10カ国:インドネシア,カンボジア,シンガポール,タイ,フィリピン,ブルネイ,ベトナム,マレーシア,ミャンマー,ラオス

  5. 英語が公用語として浸透
    シンガポール公用語は4つあり、英語、マンダリン、マレー語タミル語です。ほぼすべてのシンガポール人が英語ともうひとつの言語を話すことができます。ただ、ここの英語はシングリッシュと呼ばれ、かなりくせのある英語なので注意が必要です。

日本を遥かに凌ぐ一人当たりのGDP

シンガポールの一人当たりの名目GDPは2010年に日本を抜き、2018年には日本の1.44倍の64,582米ドルにまでなりました。これは米国をも上回っおり、世界のトップクラス数字です。(データソース:世銀DB)

先日、森ビルが「虎ノ門・麻布台プロジェクト」という壮大な計画を発表しましたが、竣工の2023年には今よりもさらにアジアでの地位低下が予想される東京。そんな東京へ外資は投資しないのではないでしょうか?
みなさんはどう思いますか?

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