カーボンニュートラルの実現がカギを握る地球温暖化防止策

先日、ニューヨークの国連本部で開かれた「温暖化対策サミット」ですが、米国やブラジル、サウジアラビアなどキーとなる国は参加しておらず、結局何の具体的な進展は見られず、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)さんの「裏切り、許さない」という怒りの演説だけが話題となりました。

しかし、自分が気になったのは世界気象機関(WMO)の報告の中で使われていた『カーボンニュートラル』という言葉です。過去になんとなく耳にしたことがあるような気がしますが、はっきりした意味がわからなかったので、今回はこの『カーボンニュートラル』について調べてみました。

日本も「カーボンネガティブ」な国の代表

世界気象機関(WMO)の報告では、2014年から2019年までの5年間の世界の平均気温は、観測史上最も暑くなり地球温暖化の兆候やその影響が加速しているそうです。また、同期間の海面上昇についても著しい加速がみられたそうです。

その原因は、二酸化炭素(CO2)排出量が過去最高(2015年から2019年はその前の5年間と比べ2割上昇)となったことだそうです。

そのため、このような地球温暖化を解決するためには、次の10年間で二酸化炭素排出量を劇的に削減し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するしかないそうです。このカーボンニュートラルとは簡単に言うと、「排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量にする」ということだそうです。

ちなみに、排出される二酸化炭素が吸収される二酸化炭素を上回る場合は「カーボンネガティブ(プラス)」、排出される二酸化炭素が吸収される二酸化炭素を下回る場合は「カーボンポジティブ (マイナス)」と呼ぶそうです。当たり前なんですが、現在の日本は「圧倒的なカーボンネガティブ」な国だそうです。

 →→→ トランプ大統領が疑う地球温暖化問題とCO2排出削減目標

カーボンニュートラルを実現する方法は?

簡単に言ってしまえば、

●二酸化炭素を吸収する植物を増やす
●二酸化炭素を生み出す化石燃料の使用量を減らす

ということです。しかし、最近では「大気中の二酸化炭素を回収し、地中深くに埋設・隔離・貯留する」といった緊急策も研究されています。

とはいうものの、世界中の多くの国では「地球温暖化防止」よりも、「自国の経済発展と繁栄」を優先課題としており、一向に地球温暖化防止が進んでいないのが現状です。
このことは、前述のニューヨークでの「温暖化対策サミット」で高校生環境活動家グレタ・トゥーンベリさんの大人社会に対する「怒りの演説」の背景でもあります。

  →→→ 地球温暖化問題、女より男の方が関心が高い!

世界中で顕著化する異常気象

自分も「最近の日本の気候・天候は異常だ」と感じる今日この頃ですが、みなさんもマスコミ報道でご存じの通り世界では桁違いの「異常」気象が起こっています。ここ夏だけを見ても・・・、

●西ヨーロッパの熱波

フランス南部のガラルグルモンテュでは、フランスの気象観測史上最高となる45.6℃を超える熱波に見舞われました。この熱波はフランスのみならず欧州全体にわたっており、各地で熱さで道路のアスファルトが傷む被害をもたらしたり、スペインでは高温で山火事が自然発生し、数千ヘクタールに及ぶ土地が焼け野原になってしまったそうです。

●米中西部のミシシッピ川流域での未曽有の大洪水

豪雨や降雪及び急速な雪解けが原因で、米国のネブラスカ、アイオワ、ミズーリ各州などミシシッピ川、ミズーリ川上流域で大規模な洪水が起き、全米で約2億人が洪水のリスクにさらされたそうです。

●超大型ハリケーン「ドリアン」によりバハマ北部に壊滅的な被害

カテゴリー5の超大型ハリケーン「ドリアン」はバハマを直撃し、1万戸を超える家屋を倒壊し、死者50人以上、行方不明者2,500人以上を出しました。

 →→→ 台風19号襲来時に多摩川と阿武隈川はどのように変化していったのか?

●メキシコで異常な量の雹(ひょう)

メキシコのグアダラハラでは、尋常ではない量の雹(ひょう)が降ったあとに豪雨となり、この山あいの都市は3フィート(約91cm)の氷に埋もれてしまった。

●シベリア、アラスカなどの北極圏で高温による山火事が多発

6月のシベリアは1981年から2010年の平均よりも10度も高いという異常な高温に見舞われ、大規模な山火事が百件以上も発生した。同様にアラスカやカナダでも、多数の大規模な山火事が発生している。

「地球温暖化対策」は一部の先進国だけでやっても何の意味もないので、アメリカやブラジルや中国等を巻き込み、ほんとに早いうちに地球全体でカーボンニュートラルを実現して欲しいものですね。

▶▶▶ 30年後の2050年には日本と世界はどうなっているのだろうか?
▶▶▶ 人口ピラミッドから見た世界と日本の将来
▶▶▶ 驚きの日本の人口ピラミッド推移
▶▶▶ 日本社会の本当の最重要課題は「少子化」対策では?
▶▶▶ ここ50年で日本の一人当たり国民総所得(名目GNI)はどう変わった?
▶▶▶ 戦後日本の実質経済成長率の推移
▶▶▶ 所得の二極化が進み中間層が崩壊
▶▶▶ 平成30年間の主な出来事と日本の変化?
▶▶▶ トランプ大統領の公約と現在の実現状況は?

 

Ad

意外な事実

  1. 在留外国人と移民はどう違う?

    最近、少子高齢化による日本の労働力不足と外国人労働者の受け入れ拡大が大きな話題になっていますね。
  2. 生涯未婚率上昇

    生涯未婚率上昇で増え続ける一人暮らし高齢者

    近年、未婚率が上昇してることが話題になっていますが、2015年の国勢調査の結果、「生涯未婚率」(50...
  3. メガバンク

    驚くべき世界の銀行ランキング 2018年版

    最近は仮想通貨が話題ですが、今回はリアルの銀行の世界ランキングを見てみました。
  4. シニアの生活実態と意識

    少子高齢化が叫ばれる日本でこれからの消費を牽引役と言われるシニア世代。
  5. 米国防戦略

    米国防戦略が「対テロ」から「中露と競争」に転換

    先日、マティス米国防長官からトランプ政権で初となる、米軍の増強計画など国防の方向性を示す戦略文書「国...
  6. トランプ大統領の公約と現在の実現状況は?

    この秋になると、米国では来年2020年11月の大統領選に向けた様々な動きが出てきます。
  7. 人口当たりの犯罪発生率が日本一は、やはり大阪府!

    世界でも「最も治安にいい国」として有名な日本ですが、今回は今一度日本の「犯罪発生率」についていろいろ...

Ad

人気の記事

  1. 習志野高校サッカー
  2. 東福岡高校
  3. 青森山田

ピックアップ記事

  1. 湯の花
    今回は、“湯の花(湯の華、湯華とも言う)”についてです。
  2. 先日、ネットでAI(人工知能)の記事を読んでいたら、「シンギュラリティ(技術的特異点)」という...
  3. 脳
    自分は自身が脳出血で倒れるまでは・・・、 「脳卒中」と「脳梗塞」の違いも、ほとんどわかって...
  4. 大学
    最近、TVのニュース解説番組を見ていると、解説者として様々な分野の専門家が出演していますが、彼らの肩...
  5. ブランド価値上位御三家
    今現在、世界で最も大きな会社といったらどこだろうか? ふと先日、そんなことを思ったので色々調...