11月に入り気持ちのいい秋晴れの日が続いていますが、同時に空気が乾燥する季節がやってきました。
自分は、昨年までは空気の乾燥など全く気にもかけていませんでしたが、なぜか今年は乾燥肌になってしまい毎晩背中の痒みから眠れない日々を送っています。
そんな時、TVの情報番組で「今年の冬はコロナ&インフルエンザ対策にもなる加湿器がオススメ!」というのを見て、自分も加湿器が欲しくなり、楽天市場を覗いて見ました。
しかし、いざ加湿器で検索してみると、「高性能ハイブリッド加湿器!」とか「光触媒を利用した除菌・脱臭タイプ!」とか「 次亜塩素酸水対応&上部給水式加湿器!」とか、訳の分からない説明がたくさんあり、「いったい自分はどれを選んで購入したらいいのだろうか???」と途方に暮れてしまいました。
そこで今回は、加湿器について基本から色々調べて見ました。
大きく4タイプに分かれる加湿器
基本的に加湿器は、その加湿のもととなる水蒸気の発生の仕方で以下の5つのタイプに分かれているそうです。
- スチーム式
加湿器内に内蔵された電熱ヒーターで給水した水を加熱することで水蒸気を発生させるタイプ。
イメージ的には、電気湯沸かしポットの様なもの。
【メリット】
・短時間で広範囲を一気に加湿できる加湿パワー&スピード
・加熱するため、内部に雑菌が繁殖するリスクが小さい
【デメリット】
・他タイプの加湿器に比べ電気代が高い (3.5円~27円/h→約2,500~20,000円/月)
・加湿器の吹き出し口が熱くなるので、子供やペットの火傷に注意する必要がある
“手間のかからないパワフルな加湿器を求める方にオススメ!” - 気化式
水を含ませたフィルターにファンで風を当て、水分を気化させるタイプ。
イメージ的には、ホテルなどで濡れタオルを干しておく感じ。
【メリット】
・熱源を必要としないので、電気代が安い (0.1円~1.0円/h→約72~720円/月)
・本体が転倒して水がこぼれた場合でも火傷の心配がない
【デメリット】
・気化による水分の蒸発なので加湿パワー&スピードが今ひとつ
・室温の低下
・定期的なフィルターの清掃や交換が必須
・寝室等で使うとファンの音が気になる場合もある
“小さな子供やペットがいる方にオススメ!” - 超音波式
給水した水に超音波の振動を与えることで小さな粒子を霧のように噴出するタイプ。
【メリット】
・気化式と同様に電気代が安い (0.7円~1.0円/h→約500~1,500円/月)
・小型でスタイリッシュなモデルが多い
・本体が転倒して水がこぼれた場合でも火傷の心配がない
【デメリット】
・熱を加えずフィルターも使わないため、雑菌が繁殖しやすい
・スチーム式ほど加湿パワーはなく広範囲の加湿は難しい
“マメで部屋のインテリアにこだわる方にオススメ!” - ハイブリッド式A (ヒーター式×気化式)
水を含ませたフィルターにヒーターで暖めた温風を当て、水分を気化させるタイプ。
イメージ的には、濡れタオルにドライヤーをあてる感じ。
【メリット】
・温風で気化させるため、普通の気化式よりも加湿パワー&スピードが高い
・電気代が比較的安い (1.0円~5.0円/h→約720~3600円/月)
・本体が転倒して水がこぼれた場合でも火傷の心配がない
【デメリット】
・スチーム式ほど加湿パワー&スピードはない
“広いお部屋で使用するリッチな方にオススメ!” - ハイブリッド式B (ヒーター式×超音波式)
ヒーターであたためた熱水に超音波の振動を与えることで小さな粒子を霧のように噴出するタイプ。
【メリット】
・粒子を霧のように噴出するため、普通の気化式よりも加湿パワー&スピードが高い
・超音波式加湿器でネックになる雑菌の繁殖を抑える効果が期待できる
【デメリット】
・スチーム式ほど加湿パワー&スピードは高くない
・電気代が比較的安い (1.0円~5.0円/h→約720~3600円/月)
“面倒くさがり屋の方にオススメ!”
いずれのタイプも細菌が繁殖しやすい「水」を使うため、水タンクや気化フィルターなどの清掃を怠ると、カビなどの雑菌が繁殖し、室内に放出される危険もあるようです。そのため、加湿器を利用する場合、こまめなメンテナンスは避けられないようです。
また、メーカーごとに様々な独自特徴を盛り込んでいる商品があり、価格も3,000円程度のものから50,000円を超えるものまで多種多様です。また、加湿器機能に加え空気清浄機の機能を兼ね備えた高級なものまで出てきています。
自分が選んだのは「シャープのHV-L55」!
まず、自分の今回の加湿器購入の目的と選択条件ですが・・・、
- 12畳ほどあるリビング兼寝室をある程度加湿したい
- 電気代は月3,000円程度に抑えたい
- 水補充やメンテナンスが簡単である
- 音が出ないもしくは寝るときにも気にならない
- 出来れば空気清浄機の機能も欲しい
- ある程度メジャーなメーカー
- 購入価格(税・送料込)が20,000円以下
以上の6つです。この基準を頭に置きながら、次のような手順で購入商品の検討を進めました。
まず初めに、ネット上で人気のある機種の特徴理解とユーザー書き込みのチェックをしました。その結果・・・、
→スチーム式は結露が多く、窓枠やカーテンのカビで苦しむ
(確かに昔使っていた加湿器で散々黒カビで苦しんだことを思い出しました)
→超音波式はまめに掃除しないと雑菌をまき散らす危険性が高い
(コロナ禍のこのご時世にこれはないなと思いました)
ということで、購入候補は「気化式」か「ハイブリッド式」に絞り込まれました。すると、超音波式を中心に溢れかえっていたメーカーは急減し、結局シャープとパナソニックの2社だけになってしまいました。また、この2社とも「超音波式」は出しておらず、真偽のほどは定かではありませんが、製造していない理由は雑菌繁殖でかえって身体に害を与える危険性が高いからだそうです。まあ、確率的には低いかもしれませんが、これを知った後自分は、「デザインがオシャレで安くても、絶対に超音波式は買わないぞ!」と硬く心に決めました。
次にシャープにするかパナソニックにするかなんですが・・・、
シャープの方には独自技術である「プラズマクラスター」という空気清浄機能もついていたため、さほど迷うことなくシャープ1本に絞り込みました。
その後、使用する部屋の広さ(約12畳)を考慮すると、シャープのHV-L55(最新モデル)とHV-J55(旧モデル)の2機種が最終候補に残りました。
不思議なことにこの2つ、外観もカタログ上のスペックも全く同じなのです。ただ、ネット上の実売価格はどの店で最新モデルHV-L55の方が1~2割程高いのです。疑問に思った自分は、どうしても納得が行かず両者の違いを徹底的に調べて見ました。
すると、最新モデルHV-L55の方には給水タンクのキャップにトレーのヌメリやニオイの元となる水中の菌を抑制してくれる「Ag+イオンカートリッジ」が標準で付いているのに、旧モデルではこれがオプションとなっていたのです。
ということで、自分は多少高くても「手間のかからない方がいい」と考え、最新モデルのHV-L55を購入することにしました。
久々に“いい買い物”となったシャープのHV-L55!
この加湿器を使い始めて1週間程になりますが、その間ずーっと電源は入れっぱなしにしています。この加湿器を設置する前は、部屋の湿度が40%前後で、目がしょぼしょぼしたり、喉がやや痛かったりしていたのですが、現在は湿度計はいつ見ても50~55%を示しており、非常に快適で極めて満足しています。この商品で自分が特に気に入っている点は、以下の3点です。
■ とにかく給水が楽!
→ やかんやペットボトル等に水を入れ上からのジャーと注ぐだけ!片手しか使えない自分でも楽々です。
■ 予想以上にパワフル!
→ 部屋の湿度が40%ぐらいしかなくても、「おまかせ」ボタンを押すとものの15分足らずで55%前後まで加湿してくれます。その後は「エコ」モードにしても部屋の湿度は50~55%に保たれます。
■ 部屋のタバコ臭がほとんど無くなった!
→ 自分はリビングで1日10本程度タバコを吸っているのですが、この加湿器を設置してからはいつも「部屋がタバコ臭い」と文句を言っていた子供たちが文句を言わなくなりました。シャープの「プラズマクラスター」の除菌効果はわかりませんが、消臭効果は感動モノです。
→プラズマクラスターの公式サイトはこちら
この春購入した「寝室用扇風機」は典型的な安物買いの銭失いでしたが、今回の加湿器は大当たりでした。
是非皆さんにもオススメしたいと思います。












