車椅子利用者でも超低価格で安全に大浴場を楽しめる横浜あゆみ荘

片麻痺障害ライフ

先日、横浜あゆみ荘」という施設で約3年ぶりにゆっくりと湯船に浸かることができました。倒れる前までは温泉巡りが趣味だった自分には誰もいない大浴場でゆったりと湯船に浸かることができ本当に快適で、気がついたら2時間以上も入浴していました。

今回は自分が利用したこのあゆみ荘という身体障害者の利用を前提とした公的施設ご紹介します。自分のような車椅子生活者とそのご家族の方には絶対お薦めの施設なので、一度試してみてはいかがでしょうか?

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驚くほどの低価格と安心して入浴&宿泊できる設備

この「あゆみ荘」は、横浜市関連の半官半民のような社会福祉法人横浜市社会福祉協議会というところが運営している施設で、正式名称は障害者研修保養センター『横浜あゆみ荘と言います。

具体的に「どのような施設」かというと・・・

横浜あゆみ荘は、障害のある方とそのご家族の方をはじめ、どなたにも安心してご利用いただけるバリアフリーの宿泊保養施設です。研修会やレクレーション等にご利用いただける研修室や体育館等も備え、皆様のお越しを心よりお待ちしております。

と、公式ホームページ(https://www.yokohamashakyo.jp/ayumiso/)には記載されています。
自分は「ゆっくりとお風呂に入りたい」という一心で、いろいろネットをウロチョロしている時に、偶然この施設を見つけしました。

どこにあるの?

「あゆみ荘」の場所は、神奈川県横浜市の港北ニュータウンにあり、最寄り駅は横浜市営地下鉄グリーンラインの「都筑ふれあいの丘駅」、改札を出てからは300mぐらい(平地)なので、徒歩2~3分で行けます。ちなみに住所は「横浜市都筑区葛が谷2-3」です。

参考)
●渋谷からは1時間弱
渋谷駅→日吉駅 30分前後(東急東横線
日吉駅→都筑ふれあいの丘駅 15分(地下鉄グリーンライン)
●横浜からは30分前後
横浜駅→センター南駅 18分(地下鉄ブルーライン)
センター南駅→都築ふれあいの丘駅
 2分(地下鉄グリーンライン)

各駅での乗り換えは車椅子でも非常に楽です。なお当たり前のことですが、通勤ラッシュ時間帯は無茶苦茶混む路線なので✕です。

駅を出たらそのまま直進し、右手にポストがあるところを右折。

都築ふれあいの丘駅前からあゆみ荘までは整備されており、車椅子でも楽々です。

あゆみ荘への入り口です。通り過ぎないように注意してください!

利用料金について

自分は介護者無し食事無し(嚥下障害がある為)、いわゆる素泊まりでお願いしましたが快く受け入れて頂けました。宿泊料金(平日、税込み)はたったの2,200円です。信じられない金額です。なお、宿泊しない日帰り利用も可能なようです。詳しくは以下をご参照ください。

注)・支払い方法は現金、クレジットカードのみです

入浴について

浴室は以下のような3つあり、宿泊客に限らず日帰り客もどの浴室も利用できるそうです。ちなみに自分は手すりがあれば10mぐらいは歩けるので大浴室を利用させて頂きました。

①大浴室(男性用、女性用)
嬉しいことに利用可能時間は朝の6時から夜中の24時まででその間は自分が好きな時にいつでも何度でも利用できます。ただし、毎日10時~11時と、毎週火曜日の10時~15時は、清掃のため使用出来ないそうです。浴槽は5m×10m以上はあると思います。窓側には強力なジェットバスが4基あり非常に快適でした。

手摺りがなければほとんど歩くことができない自分が、実際にこの大浴室を利用して非常に助かったこの施設ならではの特筆すべき点は以下の3つです。

1.浴場内のいたる所に手摺りが設置されていること。
2.湯船に入るところの階段の段差が非常に小さく(おそらく各段10cmもなかったと思います)、しかも両側に手摺りがあること。


3.浴室用の車椅子が無料で借りられ、それに乗ったまま更衣室から浴室内へと移動ができ、しかも転倒のリスクゼロで浴場内を自由に移動できること。

このようにバリアフリー化が完璧に図られていたため、自分のような人間でも誰にも遠慮することなくたった一人で思う存分ゆったりとお風呂を楽しめました。実に10年ぶり(片麻痺になって以来初めて!)です。本当に感謝しております。

小浴室A事前予約が必要
リフト設備があり車椅子に乗ったまま入浴が可能だそうです。なお、施設の方には介助や介護をする人は居らず、必要な場合は自分で手配しなければならないようです。

小浴室B(事前予約が必要)
いわゆる家族風呂のような貸切風呂のようです。

なお、小浴室については自分は利用する気もなかったので、ほとんど浴室の内容や利用方法などほとんど聞いていないので、申し訳ございませんがご案内することができません。利用をお考えの方は施設のほうに直接伺って見てください。

部屋について

自分は和室では、介助無しで立ち上がることも移動することも出来ないためここあゆみ荘でも洋室(ツイン)を利用しました。部屋の2つのベッドのうち1つは電動リクライニング機能付きの介護ベッドでした。なお、シングルルームは部屋自体が無いそうです。そのため部屋は26.6㎡もあり部屋の中も車椅子で移動できました。さらに、入口ドアはスライド型の自動ドアで部屋のトイレも車椅子で入ることを前提に造られていました。

いやー、最高でした!この施設の向かいには自然豊かな大きな公園もあり、鳥のさえずりや散歩を楽しむこともできます。

以上、身体障害者とそのご家族におススメのレジャースポットのご案内でした。

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