最近、TVのニュース解説番組を見ていると、解説者として様々な分野の専門家が出演していますが、彼らの肩書が聞いたこともないような大学の教授だったり准教授だったりしませんか?
少子化の影響で、ますます若者が減っていくことが確実な日本なのに、なんでこんな“新しい大学”が出来ているのだろうか?
ということで、今回は4年制大学の数の推移等を見てみました。
■ 短期大学や専門学校が4年制大学に鞍替え!
下のグラフは、4年制大学の数とその学生数の推移です。
グラフはH25年までですが、H28年の最新データは、大学数は777校、学生数は2,873,066人で、ほとんど変わっていません。
グラフを見る限り、H10年ごろから学生数は停滞状態が15年近く続いていますが、その間も大学数は増え続けています。
次に、短期大学の数とその学生数の推移を見てみると・・・、
学生数は、H5年ごろから急減し始め、H25年にはピーク時の1/4近くまで落ち込んでいます。
一方、学校数の方ですが、こちらはH10年ごろから減少し始め、H25年にはピーク時の4割減程度でとどまっています。
さらにネットでいろいろ調べていると・・・、
どうやら、文部省(現在の文科省)が「欧米先進国レベルまで4大卒者率を引き上げよう」とし、
4年制大学の認可基準を引き下げ、同時に学生数減少で苦しむ短期大学や専門学校を4年制大学へと次々に鞍替えさせていったようです。
言われてみれば、自分の周りでも・・・、
以前は、JR蒲田駅の線路沿いにあった「日本工学院専門学校」ですが、いつの間にか近代的な巨大ビルを建て、名前も外人が見たらちょっと一目置きそうな「東京工科大学」に変わっていました。
建物も超立派になった東京工科大学のキャンバス
■ 若者の日本の大学離れの兆しも・・・
次に、4年制大学への進学率の推移を見てみました。
グラフを見る限り、4年制大学への進学率は、大学数が増えだしたH10年ごろから男女ともに横這いかやや下降気味です。
有名大学や伝統のある大学は大丈夫でしょうが、この15,6年の間に短大や専門学校から4年制大学に変わった学校の経営は大丈夫なのでしょうか?
ますます子供の数は減っていくのに・・・。
「自分が卒業した大学が無くなってしまった!」、なんてことが起きたらイヤですよねぇ。
文科省は、これから先どうするつもりなのでしょうか?
厚労省の年金問題、経産省の原発の問題、東京都の築地移転問題といい、
国民には、まだまだ昔の無責任なお役所仕事のツケがまわってくるのでしょうね。
恐ろしい国だ。 (^-^;
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