いよいよ11月も後半に入り、東京でも紅葉が楽しめる季節になりました。
そこで今回は、自分が長年暮らしている「東急沿線」で手軽に紅葉が楽しめるスポットをご紹介します。
どのスポットも車がなくても東急の駅から徒歩で行ける場所で、どれもお薦めなのですが我が家から近い順にご紹介していきます。
田園調布せせらぎ公園
多摩川せせらぎ公園は、東急多摩川線の「多摩川駅」から徒歩1分、というより駅前にあります。
昔は東急の多摩川園遊園地でしたが、その後民間の高級テニスクラブになり、そして20年ほど前に現在の公園になりました。自分も子どもが小さい頃は毎週のように遊びに行ってましたが、非常によく整備された水と緑に囲まれた豊かな自然を感じる公園です。
この公園の最大の特徴は、テニスクラブのクラブハウスだった建物が休憩所として開放されていることです。手作りのお弁当や多摩川駅のコンビニで買ったお弁当をここで食べることもできます。
また、元テニスコートの敷地が多目的広場となっており、サッカーやキャチボールができます。当然テニスも!
ここは、完全に穴場となっているようで、休日でもさほど人はいないので、ゆっくりと心と身体をリフレッシュできますよ。
それから、ちょっと余談になりますが、多摩川駅には「立ち食いそば屋」があり、駅員さんに「そばを食べたいのですが」と言うと中に入れてもらえます。さらに驚くことに、2-3年ほど前から駅構内の多目的トイレにシャワートイレができました。非常にきれいで快適です。
地域柄お客さんの層も良く、春は桜、秋は紅葉と子どもからお年寄りまで楽しめる本当にいい公園です。
みなさんも行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:東急多摩川線多摩川駅下車徒歩1分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
ここは、子どもを連れて1年中、毎週のように行ったなぁ~
洗足池公園
洗足池公園は、東急池上線の「洗足池駅」から徒歩1分にあります。
この公園は、都内でも有数な大きな池があり、桜や紅葉の名所としても広く知られています。春や秋の休日には近隣の人たちはもちろんですが、かなり遠方からも沢山の見物客が訪れ賑わいます。
ただこの公園には、ベンチはありますがその数は少なく、また休憩所はありません。また、常駐の管理人がいないためか、管理が行き届いている公園とは言い難い状況です。
この公園の最大の特徴は、隣接して洗足図書館や勝海舟記念館という大田区の施設があることです。勝海舟記念館は今年の9月にオープンしたばかりなので自分は行ったことがありませんが、洗足図書館のほうはよく利用しました。この図書館は非常にきれいで、また軽食の売店や食事をするコーナーやトイレシャワーの付いたトイレもあります。
地域柄お客さんの層も良く、春は桜、秋は紅葉が楽しめ、また池には大きな錦鯉がたくさんおり、心が癒されるいい公園です。なお、スポーツ類は一切できないのでご注意ください。
みなさんも行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:東急池上線洗足池駅下車徒歩1分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
碑文谷公園
碑文谷公園は、東急東横線の「学芸大学駅」から徒歩6分と、やや歩く必要があります。
この公園は目黒区が管理している公園で、住宅地のど真ん中にあります。ボート乗り場やウサギやモルモットがいるこども動物広場、さらにはポニー乗馬が楽しめます。
公園の管理はよく行き届いていると思いますが、ただ公園自体は狭く休憩所もなく、長居はできないと思います。そのため、紅葉はきれいなんですが、小さなお子さん連れ以外の人には今一つ物足りなく感じると思います。
ただ、目黒区が整備した「みどりの散歩道」コースの碑文谷・立会川コース(碑文谷の自然と歴史を訪ねる)の一環として楽しむならかなり楽しめると思います。
やはりここも地域柄お客さんの層も良く気持ちよく過ごせます。前述の「みどりの散歩道」の碑文谷・立会川コースとして楽しで見てください。スポーツ類は一切できないのでご注意ください。(野球場やテニスコートは予約制)
みなさんも行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:東急東横線学芸大学駅下車徒歩6分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
※「みどりの散歩道」コースはこちらから
駒沢オリンピック公園
駒沢オリンピック公園は、東急田園都市線の「駒沢大学駅」から徒歩15分とかなり歩く必要があります。それで自分はいつも東急線の自由が丘駅からバスを使っていました。そのバスは「渋11」という東急バスで降りる場所は「駒沢公園東口」というところです。10-15分で着きますよ。
さて、この公園は1964年の東京オリンピックの際に、レスリングやバレーボールなどの競技が行われたところです。大会終了後に公園として一般に公開され、緑と陸上競技場、野球場、テニスコート、体育館などの体育施設が自然と調和したスポーツ公園として親しまれています。自分も以前は子供のサッカーの大会でよく行きました。
この公園は緑も多いのですが、休日ともなると様々な競技の大会に訪れる人でいつも非常に混んでざわざわしています。
食事は園内なら売店で買う軽食か、体育館の地下にある食堂になりますが、味は期待しない方がいいと思います。ただ、公園の西側には多くのおしゃれな人気レストランがあるので、そこで食べるのも一つの手です。
やはり、ここはジョッキングやサイクリングをしながら紅葉を楽しむのが一番かと思います。また、ここで長居するときは体育館をフル活用した方がいいと思います。トイレもシャワートイレ付きで非常にきれいですし、持ち込みのお弁当を食べるスペースも十分あります。
なお、この公園は縦横500㎡以上あるので、初めての人は事前に下の見取り図とイベント情報を確認した方がいいと思います。
この駒沢公園は10年ほど前まで、カラスが凄かったのですが、最近はよくなったと聞いています。
みなさんも、アマチュアスポーツ観戦がてらに行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:東急田園都市線駒沢大学駅下車徒歩15分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
昔はカラスがひどくて最悪だったが、今はだいぶ良くなったよ。
砧(きぬた)公園
砧(きぬた)公園は、東京の東名高速の入り口横にあり、東急田園都市線の「用賀駅」から徒歩20分とかなり歩く必要があります。ただ、その途中も遊歩道として整備されているのでさほど気になりません。
ただ、歩くのが大変な人は用賀駅から「用22」という公園内にある美術館行きの東急コーチバス(ミニバス)が出ているのでそれを利用した方がいいと思います。所要時間は15分程度(渋滞が激しいため)ですが、本数が少なく1時間に1-2本なのでご注意ください。
→→→ 東急コーチバスの時刻表はこちら
砧公園は、もともと戦中は防空緑地、戦後は都営ゴルフ場でありましたが、1966年にファミリーパークとして庶民に解放されました。
この公園は本当に自然が豊かで、自分も子供が小さい頃はほぼ毎週末、朝から夕方まで行って、ボール遊び・サイクリング・虫取り・凧あげなどなど本当によく楽しみました。
また、ここの売店で売っているカレーなどの軽食はお薦めです。さらに公園の入り口近くには、誰でも無料で利用できるお洒落な「世田谷美術館」があり、シャワートイレやベビールームもあり安心です。
最寄り駅の東急用賀駅周辺もここ10年で非常に変わり、美味しいおしゃれな店も増えました。
みなさんもハイキング代わりに、この広大な自然の宝庫である砧公園に行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:東急田園都市線用賀駅下車徒歩20分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
ここは本当に心身ともにリフレッシュできるよ。
豪徳寺
豪徳寺は、東急世田谷線の「宮の坂駅」から徒歩5分の世田谷区にある「招き猫」で有名な由緒あるお寺です。その発祥は金閣寺・銀閣寺で有名な室町時代で、実に500年以上の歴史を誇ります。
この寺は招き猫発祥のお寺として外国人にも人気がありますが、実は秋になると境内にある自然豊かなモミジやイチョウなどの樹木が色づき美しい境内へと変わります。このお寺の境内は非常に静かで、心が落ち着きます。公園で見る紅葉とは違い、このような神聖なお寺で見る紅葉には感慨深いものがあります。
ただ、残念ながら「お寺」なので、食事をする所やゆっくり休憩する所はありません。でもたまには、秋の静かな空気の中、「招福を祈願」して参拝し、そのあとのんびりと自然豊かな境内を散歩しながら紅葉を楽しむのも、乙なものではないでしょうか?
また、このお寺からは電車で10分たらずで「下北沢」や「三軒茶屋」といった非常に若者が多い、個性豊かな街に出れます。ファミリー層には不向きな散策ですが、それ以外のみなさんは、豪徳寺で紅葉を楽しんだ帰りは、これらの街も散策してはいかがですか?
<基本情報>
■アクセス:
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
国立科学博物館附属 自然教育園
国立科学博物館附属自然教育園は、JR山手線の目黒駅東口より徒歩9分、東急目黒線目黒駅中央口より徒歩9分です。まあ、ちょっと距離はあるのですが、途中はいろいろなお店があるので、それほど苦痛ではないと思います。
自分がここに初めて行ったときは、「こんな大都会の中心部にも、豊かな自然が残っているんだ。」と感銘しました。スケールはだいぶ違いますが、ニューヨークのセントラルパークに行った時の気分と同じでした。とにかく自然が豊かです。
この園は国が管理しており、戦後間もない昭和24年に「天然記念物及び史跡」に指定され、その後国立自然教育園として広く一般に公開されました。その敷地は都心では考えられないぐらい非常に広大で縦横500ⅿ以上もあります。
下の写真はグーグルアースの衛星写真ですが、真ん中の緑が自然教育園です。信じられないぐらいの都会の中のオアシスですね。
この園の中には食堂はありませんが、お弁当や飲み物(アルコールは不可)を持ち込んで、飲食することはできます。園内には、うれしいことに休憩用の東屋が1つと、それ以外にも椅子やテーブルが配置された休憩ゾーンがいくつかがあるので、そこで休憩や食事ができます。
ただ、注意して欲しいのは、ここの利用は「一般・大学生 320円、それ以下は無料」と非常に安いのですが有料ということです。
ここは有料のせいか、非常に管理が行き届いており、しかも休日でもすいていて、本当に心が癒されるいい公園です。
みなさんも行ってみてはどうですか?
<基本情報>
■アクセス:JR山手線 目黒駅東口より目黒通り徒歩9分
東急目黒線 目黒駅中央口より目黒通り徒歩9分
■紅葉時期:例年→11月中旬~12月上旬、今年→11月下旬~12月中旬
いかがですか、天気予報によると今年の東京の紅葉は例年より2週間ほど遅いそうなのでゆっくりとプランを練ってください。
どれもお薦めですが、自分は秋の季節は「多摩川せせらぎ公園」「砧公園」「自然教育園」がお気に入りでした。