みなさんは、“黒湯温泉”というものを聞いたことがありますか?
この黒湯、泉質的にはモール泉とも呼ばれ、全国に分布しているそうで、東京だと大田区に多く分布しているそうです。
黒湯温泉って何?
自分は、東京在住でも15年ほど前に大田区に移り住むまでは、
「黒湯」という言葉自体、見たことも、聞いたこともありませんでした。
ところが、大田区に引っ越したあと、自宅近くの銭湯に行って、ビックリ!
こともあろうに、「湯船のお湯がコーラーのように、ドス黒い」のです。
上の写真は、蒲田近くの雑色にある自分のお気に入りの「銭湯天然温泉ヌーランド」さんの黒湯です。
特にここ大田区の黒湯温泉は、その色も成分も濃いことで有名!
しかし、この“黒湯”、実際にお湯に浸かってみると・・・、
なかなか、いいではないですか! (*^.^*)
40-41℃程度の温湯なのに・・・、身体はすぐにポカポカ、額からは汗。
おまけに肌をなでてみると・・・、すべすべ。
自分は大田区に引っ越して以来、『東京で手軽に楽しめる天然温泉』として、
この“黒湯温泉”のある銭湯に、週に一度は浸かる、お気に入りの泉質になりました。
(実は、自宅のある大田区には銭湯料金で楽しめる“黒湯温泉”が日本一多いそうです!)
“黒湯”とはいったい「何もの」?
いろいろ、調べてみると・・・、
“黒湯”は、植物などが腐敗してできる有機物、『フミン酸』が溶け込んだ湯のことで、お湯の色が黒いのは、この「フミン酸」の影響だそうです。
(=お湯の透明度が低く黒いほど、フミン酸含有量が多い)
このフミン酸、実は地上に出ても劣化しないため、“黒湯”に溶け込んでいる様々なミネラル分は、そのままに保たれ、結果的にそのミネラル成分が美肌を生んでくれるそうです。
また、多くの“黒湯”には、メタケイ酸や重曹類を多く含み、源泉地によっては、塩化ナトリウム、ヨウ素イオン、メタほう酸塩などが含まれることも少なくそうです。
さらに、大半の“黒湯”は、pH8~9程度の「弱アルカリ性泉」で、入浴すると、肌がすべすべになることから、
「美人の湯」ともよばれています。
なお療養泉における泉質の分類では、この“黒湯”は炭酸水素塩泉や塩化物泉等に該当するそうです。
いかがですか。
“黒湯”の特徴や効用は、おわかり頂けましたでしょうか?
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最後に、大田区と品川区にあり、今でも自分がよく行く「お薦めの黒湯がある銭湯ベスト7」をご紹介します。是非試してみて下さい。
お薦めの黒湯がある銭湯ベスト7
桜館(大田区池上)
「桜館」の名前の由来でもある黒湯の半露天風呂。桜の季節には、黒い湯船に、天井窓からピンク色の桜の花びらが舞い落ちてきて、最高の風情を楽しめます。
◯東京都大田区池上6-35-5、TEL 03-3754-2637
http://sakurakan.biz/
武蔵小山温泉 清水湯(品川区武蔵小山)
ここでは、「黒湯温泉」と東京でも珍しい黄土色の太古の「海水温泉」が楽しめます。特に、「海水温泉」の方は、療養泉に認定されていて、美肌に効果絶大だそうです。さらに、驚くことに“100パーセント源泉かけ流し”。
◯東京都品川区小山3-9-1、TEL 03-3781-0575
http://www.shimizuyu.com/
NU-LAND さがみゆ(大田区雑色)
この「nu-landさがみゆ」は、銭湯とスーパー銭湯の間の子のようなところで、銭湯料金で楽しめるのは、1F部分だけ。2Fにある宴会場や食事処、レストルームまどを使うには、別料金がかかります。
◯東京都大田区仲六郷2-7-5、TEL 03-3739-1126
http://nu-land.com/
戸越銀座温泉(品川区戸越銀座)
まるで和風旅館のような銭湯の入口で、かかっているのれんも、すっきりと品のあるデザイン。中も非常におしゃれな&きれいな銭湯です。
◯東京都品川区戸越2-1-6、TEL 03-3782-7400
http://togoshiginzaonsen.com/
改正湯(大田区蒲田)
ここには、なんと「黒湯の炭酸泉」があり、日本でココだけだそうです。さらに、驚くことに、湯船の横の壁には、鯉や金魚が泳ぐ水槽が埋め込まれているのです。
◯東京都大田区西蒲田5-10-5、TEL 03-3731-7078
http://www.kaiseiyokujou.com/
ゆ〜シティ蒲田(大田区蒲田)
ここの黒湯露天風呂は、空がわずかに見える程度の、都会型露天。ここの“黒湯”は、色だけでなく温泉成分もかなり濃いようで、下半身だけ、数分浸かっていると、汗がタラタラ。
◯東京都大田区蒲田1ー26-16、TEL 03-5711-1126
https://youcity26.com/
蒲田温泉 (大田区蒲田)
建物に入ると黒い革張りのソファーと床一面に敷かれたピンクと黒模様の派手な絨毯。二階には舞台付きの宴会場と、銭湯というより温泉民宿のような所です。
◯東京都大田区蒲田本町2-23-2、TEL 03-3732-1126
http://kamataonsen.on.coocan.jp/











