すでに日本人の若者が減っている東京の現実!

渋谷社会・経済

先日、TVを見ていると「東京の若者が消える」というタイトルの番組がありました。
どうやら、まだしばらくは一極集中が進む首都・東京は今後も人口は増え続けるらしいが、意外にも若者の数は減少しているそうです。
そこで今回は、番組の内容を元にさらにつっこんでみました。

東京の人口は2025年がピーク!

東京都の予測では、都内の総人口はまだ数年は増加し続け、2025年に1408万人に達し、ピークを迎えるそうです。

ただ、働き手である15~64歳の生産年齢人口の方は、すでに減少しておりこの10年間で4万3000人減っているそうです。
さらに20~30代の若者に限るとこの傾向はより鮮明になり、この5年間で実に20万4000人、5%も減少しているそうです。そう、首都東京ですらこれからの産業や社会の「担い手」である若者が減少しているのです。

区部で急速に増える在留外国人

下のグラフは東京23区の在留外国人数の推移です。

驚くことに、ここ20年あまりで20万人から40万人以上に倍増しているのです。

区部の外国人数推移

さらに、出身国を見てみると、中国と韓国で6割弱を占め、他のアジアの国を入れるとなんと8割以上がアジアの国々なのです。

つまり、東京は日本人の若者が減り、急速にアジアの若者が増えているのです。

区部の外国人数構成比

新宿区では新成人のなんと半分が外人!

東京23区では、国籍を問わず20歳を迎えて区内に住民票を置く人全員に「新成人」としてカウントし、成人式の案内状を送っているそうです。
それを元にNHKが調べた結果では、2018年の東京23区の新成人に占める外国人の割合は以下の通りだそうです。

なんと、目を疑ってしまうような数字です。日本の中心、東京ですよ。
新宿区45.8%、豊島区38.4%、荒川区26.0%、台東区25.6%・・・・・・。

みなさん、信じられます!?

東京23区の新成人に占める外国人の割合出典元:NHKオンライン

さらに東京23区の20~30代の人口の推移をみてみると・・・、
23区の若者の人口は2016年に減少から増加に転じているんですが、内訳を見ると「日本人は減り続けているが外国人の人口が増えた」ことにより人口全体が増加しているのです。

このように若者人口に限ってみると、地方で起きている、日本人の若者の減少を外国人(=アジア人)の若者が補う、という構図が首都東京でも起きているのです。

移民が大量に流れ込んだ欧州の大都市、ロンドンやパリ、ベルリンのように街の半分が若い移民とその文化に支配される社会の到来が、東京にも刻一刻と近づいているのです。

<23区の20~30代人口の増減数>

人口推移

出典元:NHKオンライン

都心はすでに外国人労働者で支えられている状況

NHKの番組によれば、長崎ちゃんぽんが看板メニューの外食チェーン「リンガーハット」では全国で従業員の約1割に当たる970名の外国人が働いており、都心にある東京・新橋の店では従業員25人のうちなんと21人、実に8割が外国人になっているそうです。

あらためて考えると、確かに東京の牛丼屋や立ち食いそば屋の従業員は、そのほとんどが外国人ですね。

また、弁当屋やコンビニなどで販売される総菜をつくっている都内のある食品加工メーカーでは、正社員約60人のうち実に40人余りが外国人だそうです。当初は中国人が中心だったが今ではベトナム人やネパール人もいるそうです。

都内の有効求人倍率を見てみると・・・、2012年度には0.99倍でしたが、2016年度には1.74倍にまで跳ね上がっています。これを職種別に見たのが下の表です。
東京都の有効求人倍率

出典元:NHKオンライン

サービス業で5倍、建設業などで4倍、さらには警備などを含む「保安」では実に14倍という水準にまで上がっているのです。
確かに、工事現場で旗振りしている警備の人は、「おいおい、こんな適当な年寄りで大丈夫なんだろうか?」と思うような人ばかりですね。

東京の若者が「消えていく」穴を埋めている外国人の若者たちが、もしいなければ東京はどうなってしまうのでしょうか?

やや古いデータなのですが、ご参考までに主要国の外国人労働者数とその労働人口に占める割合をご紹介します。(出典は内閣府資料)

外国人労働者数

政府は、欧州先進国レベルまで増やすつもりなんでしょうかねぇ?

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