生涯未婚率上昇で増え続ける一人暮らし高齢者

生涯未婚率上昇社会・経済

近年、未婚率が上昇してることが話題になっていますが、2015年の国勢調査の結果、「生涯未婚率」(50歳時点で一度も結婚したこと無い人の割合)が、男性で23.37%、女性で14.06%にのぼっているそうです。

上昇し続ける生涯未婚率

生涯未婚率

1970年代までは、日本では生涯未婚率というものは男女とも2%程度で、よほどの事情が無い人以外はほとんどの人が結婚していた、という時代でした。
その後、男性は1980年代以降上昇傾向が続き、一方の女性は2005年以降には上昇傾向になりました。その結果、2015年には男性でおよそ4人に1人が、女性でおよそ7人に1人が、50歳の時点で未婚ということとなったのです。

グラフを見る限り、この生涯未婚率の上昇傾向はまだまだ続きそうな様子ですね。

増え続ける「一人暮らし高齢者」

国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、高齢者人口に占める単身者の割合(独居率)は、2015年の男性14.0%、女性21.8%から、2040年には男性20.8%、女性24.5%と増加するそうです。その後も、さらに未婚の独居高齢者は増えると予想されています。
理由は、先の生涯未婚率の上昇傾向で、結婚したことのない人たちが次々と高齢期を迎えるためです。

政府は現行の介護保険制度の中で、これらの「一人暮らしのお年寄り」の生活支援を充実させていく計画らしいのですが・・・、逼迫(ひっぱく)する財政状況の中、本当に可能なんでしょうか?

きっと「一人暮らしのお年寄り」の支援を行き渡らせるためには、介護保険のような公的制度だけでなく、住民やボランティアも巻き込んだ地域ごとの取り組みの仕組み化が必要なんでしょうね。

タイトルとURLをコピーしました