海外に住む日本人(海外在留邦人)の数

海外在留日本人社会・経済

以前、「日本に住んでいる外国人の数」についての記事を書きましたが、今回は逆に「海外に住む日本人の数」について調べてみました。なお各数字の情報ソースは外務省HPです。

平成28年の時点で、海外に住む日本人の総数は、133万8,477人です。おおよそ30年前の平成元年の59万人と比べると、2.3倍に増えています。しかし、日本に住む外国人の総数が223万人であることを考えるとまだまだ少ないような気もします。
内訳をみてみると、「長期滞在者」(3か月以上の海外在留者のうち、海外での生活は一時的なもので、いずれわが国に戻るつもりの邦人)は87万人で全体の約65%を占め、「永住者」(当該在留国等より永住権を認められており、生活の本拠をわが国から海外へ移した邦人)は46万人となっている。

では、日本人はいったいどこの国に住んでいるかを見てみると・・・、
最も多いのは「米国」で42万人、全体の約32%を占めています。2位は大幅に減り「中国」で13万人で、両国で在留邦人の4割以上を占めています。
バブル崩壊後の日本企業の東南アジア・中国進出により、これらの国に住む日本人が米国よりも多いのではないかと思っていた自分にはこのダントツのトップ米国には驚きました。今日からトランプ大統領も来日していますが、日米の結びつきは経済面だけではなく人的側面でもかなり深いのですね。
3位以降は、「オーストラリア」 9.3万人(留学中心)、「タイ」  7.3万人(ビジネス中心)、「カナダ」 7.0万人(留学中心)、「英国」 6.5万人(ビジネス&留学)、「ブラジル」 5.3万人(ビジネス中心)、「ドイツ」 4.4万人(ビジネス中心)、「フランス」 4.2万人(ビジネス&留学)、「韓国」 3.8万人(ビジネス中心)、の順となっており、これら10か国で全体の約8割を占めています。

続いて国別のここ10年の年次推移を見てみると・・・、
大幅に増加しているのが「オーストラリア」「タイ」「カナダ」で、微増傾向にあるのが「米国」です。
逆に減少傾向にあるのが「ブラジル」で、また以前は増加傾向にあった「中国」も平成24年をピーク減少傾向に転じています。これもきっと「世界の工場中国」の時代がピークを越えたことを表しているのでしょう。

次に地域別に男女比率を見てみると・・・、
大洋州、西欧、北米では男性よりも女性の方が多くなっています。理由はこれらの地域はビジネスだけではなく留学・研究目的の人が多いためです。

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