中国人は関西ではなく、なぜ東京に住むのか?

中国人社会・経済

以前も「日本に住んでいる外国人の数は?」という記事で触れましたが、現在、日本居住の外国人は220万人以上もいます。全人口の2%弱です。

国籍別の構成比を見てみると、中国籍の人が圧倒的に多く51万人、次いで韓国籍の人が38万人。その次にフィリピン国籍の人が17万人、ブラジル国籍の人が13万人で、ここまでが10万人超え。次いでベトナム、アメリカ合衆国、ペルー、タイ、ネパールなどが続きます。
結局、中国と韓国の両者で、日本に住む外国人の約半数を占めていることになります。

そこで今回はこの中国人は日本のどの地域に住んでいるのか都道府県に詳しく見てみました。データソースは2015年国勢調査です。

中国人51万人が居住している上位都道府県は・・・

居住者数構成比
1位東京都13.61万人26.7%
2位神奈川県4.63万人9.0%
3位埼玉県3.78万人7.5%
4位愛知県3.65万人7.2%
5位大阪府3.38万人6.1%

なんと中国人は東京とその近郊に集中しているのです。日本に住んでいる中国人の3割弱が東京に住んでいるのです。さらに近郊の3県(神奈川、千葉、埼玉)を入れると、日本に住んでいる中国人の5割がこのエリアに住んでいることとなります。

なぜ、ここまで首都圏や東京に集中しているのでしょうか?
昔、在日中国人の若者の間で“池袋チャイナタウン構想”というものもありましたが・・・、中国人は関西が苦手なんでしょうか?

韓国人38万人が居住している上位都道府県は・・・

居住者数構成比
1位東京都7.35万人12.3%
2位大阪府7.33万人12.3%
3位兵庫県3.60万人9.5%
4位愛知県2.93万人7.7%
5位神奈川県2.33万人6.1%

韓国人は、首都圏というよりむしろ関西圏が多くなっています。

韓国人は関西が好きなんでしょうか?

以前、上海に住んでいた自分から見ると、「中国人には東京の街よりも大阪の街の方が合う」ような気がしますが・・・。

 ★ 中国関連一覧はこちら

人口ピラミッドから見た世界と日本の将来
国連の予測では、世界の人口は現在の70億人から、2030年までに約85億人、2050年までには100億人突破、2100年ごろには約112億人にまで爆発的に増加し続けるようです。 そこで今回は、世界の人口ピラミッドや様々な地域と国を人口ピラミッドを見てみた。
平成30年間の主な出来事とその中で確実に進んでいた日本の凋落
1989年1月7日に昭和天皇が崩御され、幕を開けた平成も昨年の4月で幕を閉じました。 その平成の30年の間には世界中でいろいろなことがありましたが、自分は未だ頭の中でごちゃごちゃ...
日本に住んでいる外国人の数は?
自分は、北海道釧路生まれ、育ちは神奈川県の湘南地方。自分の小中高時代は、ほとんど東京とは関係ない世界。正直言って、外国人などTVの映像以外では、めったに見たこともなかったと記憶して...
世界のGDPシェアの変遷 ~世界経済勢力図の現在・過去・未来
米国のトランプ政権が誕生して3年が過ぎ、米国の保護主義経済政策はますます加速しています。 そこで今回は、この半世紀で世界の経済勢力図がどのように変わってきたのか、名目GDPの世界...
タイトルとURLをコピーしました