今後の少子高齢化社会での労働力不足を補完すると同時に、欧米先進国と比較しても遅れている「女性の社会進出」を進めるためにも安倍政権が躍起になっている共働きの推進ですが、最も共働き世帯比率が高い都道府県はどこだと思いますか?
自分は、大都市圏の東京や大阪、またはその周辺エリアだと思いました。
都道府県別共働き世帯比率ランキングは?
下の表は、2017年総務省発表の都道府県別共働き世帯比率です。全国、つまり日本全体では、48.8%でおおよそ半分の世帯が共働きということなっています
さてランキングを見てみますと、意外にも、1位は福井県で60.0%、2位は山形県で57.9%、3位は富山県で57.1%という結果です。4位以下も、石川県、長野県、島根県、鳥取県・・・と地方の都道府県ばかりが上位にきています。
逆に共働き世帯比率が低い都道府県は、47位が奈良県で42.0%、46位が大阪府で44.0%、45位が兵庫県で44.5%となっています。他にも、大都市圏の都道府県は軒並み共働き世帯比率が低くなっています。
都道府県 | 共働き 世帯比率 | |
---|---|---|
1位 | 福井県 | 60.0% |
2位 | 山形県 | 57.9% |
3位 | 富山県 | 57.1% |
4位 | 石川県 | 56.1% |
5位 | 長野県 | 55.9% |
6位 | 島根県 | 55.5% |
7位 | 鳥取県 | 54.9% |
8位 | 新潟県 | 54.7% |
9位 | 山梨県 | 54.1% |
10位 | 岐阜県 | 53.8% |
10位 | 佐賀県 | 53.8% |
12位 | 岩手県 | 53.7% |
13位 | 静岡県 | 53.1% |
14位 | 熊本県 | 52.6% |
15位 | 宮崎県 | 52.1% |
16位 | 福島県 | 52.0% |
17位 | 青森県 | 51.5% |
17位 | 滋賀県 | 51.5% |
19位 | 秋田県 | 51.4% |
20位 | 高知県 | 51.3% |
21位 | 栃木県 | 51.2% |
22位 | 群馬県 | 51.1% |
23位 | 愛知県 | 50.9% |
23位 | 三重県 | 50.9% |
25位 | 沖縄県 | 50.6% |
26位 | 茨城県 | 50.3% |
27位 | 鹿児島県 | 50.2% |
28位 | 岡山県 | 49.8% |
29位 | 長崎県 | 49.7% |
30位 | 広島県 | 49.4% |
31位 | 香川県 | 49.3% |
32位 | 徳島県 | 49.2% |
33位 | 東京都 | 49.1% |
34位 | 宮城県 | 48.8% |
35位 | 愛媛県 | 48.1% |
36位 | 大分県 | 48.0% |
37位 | 和歌山県 | 47.3% |
38位 | 京都府 | 46.8% |
39位 | 福岡県 | 46.6% |
40位 | 埼玉県 | 46.5% |
41位 | 神奈川県 | 46.3% |
42位 | 山口県 | 45.9% |
43位 | 千葉県 | 45.4% |
44位 | 北海道 | 44.5% |
45位 | 兵庫県 | 44.5% |
46位 | 大阪府 | 44.0% |
47位 | 奈良県 | 42.0% |
全国平均 | 48.8% |
なぜ、北陸や東北などの地方で共働き率が高く、逆に大都市部で低いのでしょうか?
明確な理由はわかりませんが、いろいろ調べてみると、3世代同居率が高い都道府県で夫婦共働き率が高い傾向みられます。祖父母と同居して育児を手伝ってもらえる環境にあることが夫婦共働き率の高さに影響しているのではないでしょうか。
共働き率 | 都道府県 | 3世代同居率順位 |
---|---|---|
1位 | 福井県 | 2位 |
2位 | 山形県 | 1位 |
3位 | 富山県 | 5位 |
4位 | 石川県 | 18位 |
5位 | 長野県 | 13位 |
6位 | 島根県 | 8位 |
7位 | 鳥取県 | 10位 |
8位 | 新潟県 | 3位 |
9位 | 山梨県 | 22位 |
10位 | 岐阜県 | 12位 |
年々増えてきている共働き世帯
下のグラフは政府機関が発表している男女共同参画白書平成30年版に掲示されている共働き世帯数の推移です。
これをみると、高度成長期末期の1980年ごろには600万世帯ぐらいだった共働き世帯は、最近では1,200万世帯弱と35年程度でなんと倍増しています。
ただ、そんな現在でも日本の「何らかの保育サービスを必要とする待機児童数」は200万とも300万とも言われています。
政府の公約であったはずの「2017年度末待機児童ゼロ」も、その見通しが立たないことから3年先送りすることを表明した安倍政権。2020年の今年は約束の年ですが、どうせまた先送りするのは確実でしょう。
安倍政権の公約は、いつも「できもしないいいことばかり」です。いったい日本では、このような適当な政治と行政がいつまで続くのでしょうか?