今年の2月12日は、ドイツの大統領選挙です。 なのに、マスコミでも全然報道されません。
だいたい、ドイツに大統領がいるなんて、自分はつい最近まで知りませんでした。
・・・ということで、今回はドイツの大統領及びその選挙について調べてみました。
日本で言えば、“世襲でない天皇”的存在
日本の ドイツ連邦共和国(いわゆるドイツのこと、以降ドイツと表記します)大使館・総領事館のHPによると・・・、
ドイツの大統領は、主として国の代表(いわゆる国家の顔)としての役割を担い、その主な任務は以下のとおりです。
- 国の内外に対しドイツを代表する
- ドイツを国際法上代表し、ドイツの大使を任命し、外国大使の信任状を接受する
- 連邦首相(以降首相と表記します)の選挙に関する提案
- 首相および大臣の任免
- 連邦議会の解散
- 法律の認証および公布
- 連邦の恩赦権の行使
- 連邦の勲章に関する法に基づく事項
ドイツの大統領の権限は、儀礼的・形式的なものにとどまっており、政治的な実権は首相が持ってます。
そう、日本の天皇陛下と安倍元首相の権限・役割と、非常に近いものになっているんです。
では、 この大統領は一体どのようにして決められるのでしょうか?
日本の天皇陛下は世襲制ですが、ドイツの大統領は選挙で選ばれます。その任期は5年で 、再任は1回のみ可能となっています。
また、この選挙は国民投票ではなく、「連邦集会」と呼ばれる場で行われます。この連邦集会は、すべての連邦議会議員(日本で言う国会議員)、及び各州議会によって選ばれた同数の代議員により構成されます。
つまり、連邦集会の構成員は、国の代表と地方の代表が半々ということですね。
この大統領選の候補者になる権利は、選挙権を有し、かつ40歳以上の全てのドイツ国民にあるそうです。
肝心の現在のドイツ大統領は・・・、
2012年3月に第11代大統領として選出された、ヨアヒム・ガウク氏(民主化運動出身)です。に選出されました。
そのガウク大統領の任期が、今年2月で終了するため、来月2月12日に次期ドイツ大統領を選ぶための大統領選挙が行われるのです。
↑↑ 現在のドイツ大統領、ガウク氏
昨年11月にドイツ大統領は、訪日していた!
実は、ドイツ大統領ガウク氏は、昨年の11月13日~18日にかけ、日本を公式に訪問していたそうです。自分は、全然知りませんでした。
東京では、天皇皇后両陛下ご会見、並びに安倍元首相他との会談や早稲田大学において講演、経済関係者や各界の有識者とも交流をしたそうです。
その中で、日独関係、欧州関連のテーマと並び、東アジア地域情勢など最近の政治・経済情勢における課題も取り上げられたそうです。
また、京都や長崎にも訪問し、長崎では原爆資料館や平和公園等を視察したそうです。
各種情報源・写真の出典) ドイツ大使館・総領事館のHP
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