みなさんは、「FIFAクラブワールドカップ(FIFA Club World Cup)」というものをご存知ですか?
自分もなんとなくはわかるのですが、詳しい事はわからないので、今回いろいろと調べてみました。
FIFAクラブワールドカップはクラブチーム世界一を決める大会
みなさんもよくご存知の4年に1度行われるFIFAワールドカップ、いわゆる「ワールドカップ」は、世界各国の国代表チーム同士は競い、サッカー世界一の国を決めていきます。
このそれぞれの国の代表チームは、それぞれの国の国籍を持つ選手によって構成されています。選手の所属するクラブチームがどこの国でも関係ありません。
そのため、ワールドカップの予選試合があると、日本代表チームにはJリーグで活躍する選手だけでなく世界中のクラブチームでプレーしている選手が戻ってくるのです。
一方、FIFAクラブワールドカップはクラブチーム同士の競い合いで、FIFAが主催するクラブチーム世界一を決める大会なのです。
例えばスベイン国内リーグに所属する「FCバルセロナ」とブラジル国内リーグに所属する「サントス」が試合をするのです。FCバルセロナのネイマール(ブラジル代表メンバー)は、同然スペイン国旗を背負ってFCバルセロナでプレーするのです。
このFIFAクラブワールドカップは、まだ歴史が浅く、第一回大会は2000年にブラジルで行われました。また、ワールドカップと違い毎年12月に開催されています。
FIFAクラブワールドカップの仕組み
FIFAクラブワールドカップは、6つの大陸における選手権大会の優勝クラブ6チームと、開催国における国内リーグの優勝クラブの合計7チームによって争われます。
この6大陸の線引は、FIFAが6つの大陸連盟によって構成されているためそれに準拠しており、下記のようになっています。
<FIFAの6つの大陸連盟>
・AFC :アジア
・CAF :アフリカ
・CONCACAF :北中米カリブ海
・CONMEBOL :南米
・OFC :オセアニア
・UEFA :欧州
ただ、欧州・南米王者とその他の大陸王者の競技レベルの格差が大きく、特にオセアニアサッカー連盟所属クラブの競技レベルの低さが問題となっています。(オーストラリアはOFCからアジアサッカー連盟へ転籍)
これまでの優勝クラブチーム
FIFAクラブワールドカップは、2000年以降これまで16回行われましたが、その優勝は12回が欧州チームで残り4回が南米チームとなっています。特に最近は、欧州のクラブチームが7年連続で優勝しています。
また、クラブチームごとに見ていくと、レアル・マドリード(スペイン)が4回、バルセロナ(スペイン)が3回、コリンチャンス(ブラジル)が2回となっています。
こう見てくると、やはり欧州と南米のクラブチームと他の地域のクラブチームの実力差が大きいことは否めません。
ちなみに昨年(2019年)の決勝は、ともに初のクラブワールドカップ初優勝をかけ、リバプールと南米のフラメンゴの間で行われました。自分もTVで見ていましたが・・・、延長戦の末、リバプールが初の栄冠に輝きました。
また、今年のFIFAクラブワールドカップは、昨年同様に中東のカタールで2020年12月に開催されます。
開催年 | 優勝チーム | 国 |
2000 | コリンチャンス | ブラジル |
2005 | サンパウロ | ブラジル |
2006 | インテルナシオナル | ブラジル |
2007 | ミラン | イタリア |
2008 | マンチェスターU. | イギリス |
2009 | バルセロナ | スペイン |
2010 | インテル | イタリア |
2011 | バルセロナ | スペイン |
2012 | コリンチャンス | ブラジル |
2013 | バイエルン・ミュンヘン | ドイツ |
2014 | レアル・マドリード | スペイン |
2015 | バルセロナ | スペイン |
2016 | レアル・マドリード | スペイン |
2017 | レアル・マドリード | スペイン |
2018 | レアル・マドリード | スペイン |
2019 | リヴァプール | イギリス |