Jクラブチームの収入源
Jリーグ所属チームには、鹿島アントラーズ、浦和レッズ、ガンバ大阪など・・・、いろいろなチームがありますが、クラブチームの収益源はいったいどうなっているのでしょうか?
実はJクラブの営業収益の内訳は、「広告料収入」「入場料収入」「Jリーグ配分金」「アカデミー関連収入」「物販収入」「その他収入」の6つとなっており、このなかでクラブ経営を支える軸となるのが、「広告料収入」「入場料収入」「物販収入」の“3本柱”です。
まず「広告料収入」ですが、これはクラブを支援する企業や法人などのスポンサー(パートナー)から支払われる収入のことです。「広告料」を受ける対価として、各クラブは企業や法人の企業のロゴをユニフォームやホームゲームのピッチサイドなどにを入れ、スポンサーやパートナーの知名度アップを図ります。
「物販収入」はユニフォームや関連グッズの売上のことです。クラブのファン・サポーターの多くがホームやアウェイのレプリカユニフォームやタオルマフラーを購入しますが、それ以外にもチームを応援する方々に満足してもらえるグッズをいろいろ工夫して販売しています。
Jクラブの収入ってどのくらい?
では、実際Jクラブの営業収益(売上)はというと・・・、
2016年度で見てみると、トップは浦和レッズで66億円、2位は鹿島アントラーズで56億円です。
意外と少ないと思いませんか?
こんな収入で選手たちに高額な年俸を出し、やっていけるのでしょうか?
◆営業収益ランキング
1位 | 浦和レッズ | 66億600万円 |
2位 | 鹿島アントラーズ | 55億8200万円 |
3位 | ガンバ大阪 | 51億4600万円 |
4位 | 名古屋グランパス | 47億1300万円 |
5位 | 横浜マリノス | 46億9600万円 |
6位 | FC東京 | 45億4100万円 |
7位 | フロンターレ川崎 | 42億5400万円 |
8位 | ヴィッセル神戸 | 38億6500万円 |
9位 | サンフレッチェ広島 | 37億9400万円 |
10位 | ジュビロ磐田 | 33億300万円 |
◆チーム人件費
1位 | 浦和レッズ | 23億8100万円 |
2位 | ヴィッセル神戸 | 20億6800万円 |
3位 | FC東京 | 20億2500万円 |
4位 | 名古屋グランパス | 19億8400万円 |
5位 | 横浜マリノス | 19億6600万円 |
6位 | 鹿島アントラーズ | 19億2900万円 |
7位 | ガンバ大阪 | 19億円 |
8位 | 柏レイソル | 17億5300万円 |
9位 | 川崎フロンターレ | 16億4300万円 |
10位 | サンフレッチェ広島 | 15億5300万円 |
では、本場欧州のクラブチームはどうなんでしょうか?
本場欧州のクラブ収入
世界的な監査法人であるデロイトが発表している「デロイト・フットボール・マネー・リーグ」によると、2015/16の売上収入上位チームは以下の通りです。
1位 | マンチェスター・ユナイテッド | 909億円 |
2位 | FCバルセロナ | 819億円 |
3位 | レアル・マドリード | 818億円 |
4位 | バイエルン・ミュンヘン | 781億円 |
5位 | マンチェスター・シティ | 693億円 |
6位 | パリ・サンジェルマン | 688億円 |
7位 | アーセナル | 618億円 |
8位 | チェルシー | 591億円 |
9位 | リバプール | 533億円 |
10位 | ユベントス | 450億円 |
さすが世界中で楽しまれている欧州サッカー。クラブチームの売上も日本の10倍以上。トップのマンチェスター・ユナイテッドは909億円で浦和レッズの約14倍。また、ベスト10のうち5つがイギリスプレミアリーグのクラブチームです。世界ナンバーワンリーグと呼ばれているのもわかりますね。
一方、欧州4強リーグの一つであるが最近人気が落ちてきているイタリアのセリエAのクラブチームは一つもなく、20位までをみても・・・、16位のACミランだけ。
まあ、欧州に追いつくのはまあ無理にしても、Jリーグの各チームとももう少し頑張ってJリーガーにもプロ野球選手と同じぐらいの年俸を払って欲しいものです。
*プロ野球選手の平均年俸 3826万円
Jリーガーの平均年俸 2100万円