みなさんは、「人口当たりの交通事故死亡者数が最も多い都道府県は?」というと、どこを思い浮かべますか?
自分は、非常に道路が広くいつも車がビュンビュン走っている「愛知県!」と思いました。しかし、驚いたことに愛知県は41位で少ない方でした。
なぜか大都市圏は少なく、トップは意外にも香川県!
下記の表は都道府県別の「人口10万人当たりの交通事故死者数(2016年)」を表したものです。
これを見ると、日本全体では4.37人で、都道府県別に見ると、最も多いのは香川県で8.36人、2位は岩手県で7.73人、3位は愛媛県で7.56人、4位は徳島県で7.11人となぜか四国の県が多くなっています。
逆に少ない都道府県はというと、東京都1.87人、神奈川県2.73人、大阪府3.24人と大都市圏ばかりになっています。やはり、大都市圏は車や信号が多くスピードが出せないからですかねぇ。それにしても、香川県が東京都の4倍以上とは驚きました。
では、なぜ香川県は交通事故死亡者がこんなにも多いのでしょうか?
香川県警によると、香川県をはじめ四国では普段から交通量が少ないためか・・・、
・信号が赤でも車がいなければ信号無視する
・信号が赤になっても数秒間の間は車が突入してくる
・ウインカーを出さずに曲がる
といった都会では信じられない様な運転をする人が多いとのことです。そう言えば昔、自分も四国で車を運転していた時に「四国の道路はだだっ広いなぁ!」と思った記憶があります。
順位 | 都道府県 | 死亡者数 |
---|---|---|
1 | 香川県 | 8.36人 |
2 | 岩手県 | 7.73人 |
3 | 愛媛県 | 7.56人 |
4 | 徳島県 | 7.11人 |
5 | 福井県 | 7.03人 |
6 | 高知県 | 6.66人 |
7 | 佐賀県 | 6.64人 |
8 | 富山県 | 6.63人 |
9 | 三重県 | 6.58人 |
10 | 和歌山県 | 6.57人 |
11 | 茨城県 | 6.45人 |
12 | 鳥取県 | 6.32人 |
13 | 鹿児島県 | 6.27人 |
14 | 岡山県 | 6.15人 |
15 | 栃木県 | 6.05人 |
16 | 宮崎県 | 6.02人 |
17 | 山口県 | 5.93人 |
18 | 石川県 | 5.88人 |
19 | 新潟県 | 5.82人 |
20 | 青森県 | 5.78人 |
21 | 福島県 | 5.67人 |
22 | 山梨県 | 5.66人 |
23 | 島根県 | 5.55人 |
24 | 岐阜県 | 5.52人 |
25 | 秋田県 | 5.52人 |
26 | 大分県 | 5.35人 |
27 | 熊本県 | 5.34人 |
28 | 滋賀県 | 5.33人 |
29 | 山形県 | 5.30人 |
30 | 長野県 | 4.98人 |
31 | 広島県 | 4.98人 |
32 | 静岡県 | 4.91人 |
33 | 長崎県 | 4.76人 |
34 | 群馬県 | 4.64人 |
35 | 北海道 | 4.25人 |
36 | 福岡県 | 4.25人 |
37 | 奈良県 | 4.23人 |
38 | 兵庫県 | 4.21人 |
39 | 千葉県 | 4.12人 |
40 | 宮城県 | 4.02人 |
41 | 愛知県 | 3.98人 |
42 | 京都府 | 3.74人 |
43 | 沖縄県 | 3.66人 |
44 | 埼玉県 | 3.45人 |
45 | 大阪府 | 3.24人 |
46 | 神奈川県 | 2.73人 |
47 | 東京都 | 1.87人 |
全国 | 4.37人 |
この50年間で大幅に減少した日本の交通事故死者数!
下のグラフは、日本全体の交通事故死者数の推移(出典:警察庁)です。
驚くことに自分が小学生だった50年程前の日本は、現在の5倍以上もの交通事故死者がいたそうです。しかし、1970年の1万6765人をピークにその後急速に減少し、5年後の1975年には1万人を切るまでになっています。この急減の大きな理由は、シートベルトとエアバックの普及だと言われています。
まずシートベルトの方ですが、1960年代に始まったマイカーブームと共に急増した交通事故死者数に慌てた政府は、1969年に新車の普通乗用車&軽自動車の全てに運転席シートベルトの設置を義務付けました。その後段階的に助手席と後部座席にも設置が義務付けました。自分も若い頃は、白バイに「シートベルト着用義務違反」でたびたびキップを切られた覚えがあります。皆さんはどうでしたか?
次にエアバックの方ですが、欧米諸国ではすでに義務化されているエアバッグの装着ですが、日本では装着を義務化はされていないそうです。しかし、現在道路を走っているほとんどの乗用車には、運転席/助手席エアバッグは付いているそうです。
最近では高齢者ドライバーによる歩行者を巻き込む事故が増えているので、早く自動運転車が増えるといいですね。
現在の日本は世界的に見ても優等生!
最後に、他の先進国はどうなっているのでしょうか?
下のグラフは、主要先進国の2016年の人口10万人当たりの交通事故死者数です。(出典:国際道路交通事故データベースIRTAD)
これを見ると、日本は3.7人でかなり少ない国の1つと言えると思います。一方、世界一の車社会と言われる米国は日本の3倍以上の11.6人とずば抜けて高くなっています。全土に張り巡らされた真っ直ぐなハイウェイが原因なんでしょうかねぇ。また、お隣の韓国も8.4人とかなり高い数字となっていますね。これは、現代自動車に代表される国産車優先政策の影響なんでしょうかねぇ。
自分は、7年前に脳出血で倒れてからは一度もハンドルを握っていません。実は、長年車やバイクに乗ってきた自分は、馴染みのディーラーの方から「片マヒでも運転可能な改造車がある」と聞きていたので、倒れてから1~2年の間は毎日7~8時間も必死にリハビリをしてきましたが、遂に今年の6月には諦め免許証を返納しました。
返納後当初は「ああ、これで一生車を運転出来ないだなぁ!」とかなりショックを受けました。でも、しょうがないですよね。昔に比べて格段に落ちた運転能力で再車を運転し、事故でも起こしたらいい社会迷惑なので・・・。
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