皆さんは何の味噌汁がお好きですか?自分は、大酒飲みなので「味噌汁はしじみ」と決めています。
では、「しじみの漁獲量日本一」の都道府県はどこだと思いますか?自分は、「しじみ=淡水湖」のイメージが強いため、琵琶湖がある滋賀県か、霞ケ浦のある千葉県、茨城県ではないかと思いました。
都道府県別のしじみの漁獲量は?
下の表は2018年のしじみの都道府県別漁獲量(水揚げ量)です。
1位は島根県でなんとシェア43.3%、2位は青森県で同28.6%です。驚くことにこの2県で全国の7割以上を占めているのです。ちなみに、島根県の主要産地は満潮時に海水が流入する汽水湖である宍道湖で、また青森県は同じく汽水湖である十三湖と小川原湖です。
都道府県 | 漁獲量 | share | |
---|---|---|---|
1位 | 島根県 | 4,177t | 43.3% |
2位 | 青森県 | 2,760t | 28.6% |
3位 | 茨城県 | 1,173t | 12.2% |
4位 | 北海道 | 778t | 8.1% |
5位 | 東京都 | 261t | 2.7% |
6位 | 三重県 | 172t | 1.8% |
7位 | 鳥取県 | 120t | 1.2% |
8位 | 愛知県 | 63t | 0.7% |
9位 | 福岡県 | 32t | 0.3% |
10位 | 徳島県 | 17t | 0.2% |
11位 | 新潟県 | 16t | 0.2% |
12位 | 宮城県 | 13t | 0.1% |
13位 | 岐阜県 | 5t | 0.1% |
14位 | 熊本県 | 1t | 0.0% |
昭和40年代には、全国で5万トン以上あった「しじみの漁獲量」は年々減少しており、残念ながら現在では1万トンを切っており、中国や韓国、ロシアからの輸入に大きく依存している状況です。
肝機能アップだけではないしじみパワー
しじみといえばオルニチンという肝機能の保護に役立つアミノ酸をたくさん含み、酒飲みの必須食材として有名ですが、実はそれ以外にも様々な効能が期待できるそうです。
1.貧血予防効果
めまい、息切れ、立ちくらみなどの症状をもたらす貧血ですが、そもそも貧血とは、血液中に含まれるヘモグロビン(体中に酸素を運ぶ働きをする)の量が減少した状態で、全身が酸素不足になることです。この貧血の原因の70%は、ヘモグロビンの重要な材料のひとつである鉄分が不足による鉄欠乏性貧血だそうです。
一方、しじみには鉄分が非常に多く含まれており、貧血予防になるそうです。また、赤血球の生成を助ける働きがあるビタミンB12も多く含まれているため、さらに貧血予防に高い効果を期待できることになるそうです。
2.美肌作りに効果
しじみには他にもたくさんの必須アミノ酸(人の体内では生成できないアミノ酸)が含まれています。そのアミノ酸は体内でたんぱく質を合成するために使われており、様々な種類のアミノ酸をバランスよく摂ることで、キレイな肌を作れるようになるそうです。ちなみに、特定食品にどれくらい必須アミノ酸がバランスよく含まれているかを示す「アミノ酸スコア」という指標があるのですが、100点満点中、しじみのアミノ酸スコアは「100」という結果が出ているそうです。
さらに、これらのアミノ酸によって、睡眠の質を上げる効果も期待できるそうです。















