自分はここ1ヵ月程、完全に「ChatGPT」にはまっていたのですが、今ひとつ物足りずモヤモヤしていました。そこで今日は有料版の「ChatGPT+」にアップグレードし、色々といじってみました。
貧乏人の自分にとって20ドル/月はやや冒険でしたが・・・、確かに無料の3.5に比べ4.0は格段に優れていました。ただ、残念だったのでは4.0でも2021年9月までの情報しかフィードバックされていないという点です。そこで、「ダメもと」で「ChatGPT+」に以下のような意地悪な質問をしてみました。
“ナゼ2021年9月までの情報なのですか?もう少し新しい情報をカバーすることはできないのですか?”
その回答は・・・、
“
OpenAIのGPT-4.0などのAIモデルは、大量のテキストデータを使用して訓練されます。この訓練データには、インターネット上の様々な文書やウェブページが含まれています。私(GPT-4.0)の訓練データは、2021年9月までの情報です。これは、モデルが訓練された時点のデータセットに基づいているためです。
モデルが新しい情報を学ぶためには、その新しい情報を含むデータを用いて再度訓練する必要があります。ただし、その訓練プロセスは時間とリソースを大量に消費するため、頻繁に行うことは難しいです。
また、新しい情報をリアルタイムで取得する能力(インターネットへの接続など)は、現在のモデルには組み込まれていません。これはプライバシー保護やセキュリティなどの問題が関わってきます。したがって、私の知識は最後の訓練日(2021年9月)までのものに限定されています。
現在のところ、私のようなAIモデルは定期的な更新により知識を更新する必要がありますが、それはOpenAIの開発者によって決定され、管理されています。”
さらに・・・、
“次回の更新予定はいつですか?”
“
申し訳ありませんが、私はAIモデルの次回の更新スケジュールについての情報を持っていません。私の設計者であるOpenAIがこれらの更新を行い、それらは慎重な計画と準備に基づいて行われます。これには、新しいデータの収集、AIモデルの再訓練、テスト、および検証など、多くのプロセスが含まれます。
そのため、次回の更新予定や新しいモデルのリリースについては、OpenAIの公式発表をご覧いただくか、あるいは公式ウェブサイトを定期的にチェックすることをおすすめします。それが最も正確で最新の情報を得るための方法です。”
大人の回答ですね。どこかの国の国会答弁とは大違いですね!
次は、大学の入試問題のような、ちょっと短くわかりやすく答えるのが難しい以下の質問をしてみました。
“ニュースでよく聞く「失われた30年」とは何ですか?また、その原因はなんだと思いますか?”
するとすぐさま・・・、
“「失われた30年」というフレーズは、日本の経済成長の停滞を指す表現です。具体的には、1990年代初頭から2010年代までの間、日本の経済成長が鈍化し、長期間にわたってほとんど成長が見られなかったことを指しています。
「失われた30年」の原因には、いくつかの要素が絡んでいます。
バブル経済崩壊: 1980年代後半から1990年代初頭にかけて、日本は株式や不動産市場で大きなバブル経済を経験しました。しかし、1990年代初頭にバブルが崩壊し、多くの企業や銀行が負債問題に直面しました。これにより、投資の減少や金融機関の貸し出しの制約が生じ、経済成長が鈍化しました。
高度経済成長の限界: 戦後、日本は高度経済成長を達成しましたが、1980年代には成長率が鈍化し始めました。この時点で、人口の高齢化や低い出生率などの問題が浮上し、経済成長の限界が現れました。また、日本の産業構造が労働集約型から知識集約型への転換を進める必要がありましたが、この転換が遅れたことも成長の停滞につながった要因とされています。
構造的な問題: 日本の経済には構造的な問題も存在しました。規制緩和や競争力の強化が必要であったにもかかわらず、それらの改革が遅れたことや、労働市場の柔軟性の欠如、大企業の内部留保の増加などが経済成長の妨げとなりました。
以上の要素が重なり、日本の経済成長が停滞し、「失われた30年」という言葉が使われるようになりました。ただし、これらの要因は複雑に絡み合っており、一つの原因だけで説明することはできません。”
さらに意地悪な質問を続けると・・・、
“政治が悪いような気がしますが、どう考えますか?欧米と比べてみての率直な意見をお願いします。”
“
「失われた30年」の原因について政治の要素も関与していると言えます。政策の不備や政治の決断の遅れ、利益団体や既得権益の影響などが、日本の経済成長の停滞に寄与した可能性があります。ただし、政治だけが問題の全てではありません。
欧米と比較すると、日本の政治は多くの面で特徴的な要素を持っています。一つは、長期政権の存在です。自由民主党(LDP)が戦後のほとんどの期間を占め、安定した政権運営が行われてきました。このことは一定の政策の継続性をもたらす一方で、新たなアイデアや改革の導入が遅れる可能性もありました。
また、利益団体や既得権益の存在も、政治の問題として指摘されています。日本の経済や社会の一部は密接に結びついた利益団体や経済界とのつながりが強く、政治決定に影響を及ぼすことがありました。このような構図は、改革や革新的な政策の推進に制約を与える可能性があります。
ただし、欧米との比較では、日本の政治の特異性や文化的背景を考慮する必要があります。例えば、日本では合意形成やコンセンサスの重視が一般的であり、政策決定のプロセスが時間を要することもあります。このような事情から、政治の決断が遅れることや改革の実施が難しいことがあるかもしれません。
総じて言えることは、日本の政治が経済成長の停滞に一定の役割を果たした可能性がある一方で、その問題は単一の要因に帰せられるものではないということです。経済の構造的な変化や社会的な要素も重要であり、政治改革や経済改革が組み合わさった総合的なアプローチが必要です。”
わかりやすく的を得た返答ですね。マジで“恐ろしやChatGPT+”。