車椅子利用者でも超低価格で安全に天然温泉を楽しめる道後温泉友輪荘

片麻痺ライフ

日本三古湯の一つといわれる“道後温泉”、先日偶然ネットで見つけた愛媛県障がい者更生センター「道後友輪荘」でへ気ままな一人旅を楽しんできました。自分は「時間はあるが、お金はない」典型的な貧乏生活をしている人間なので、今回も身体障害者割引をフル活用させていただきました。その結果4泊5日の今回の旅行も、家を出て家に帰るまでに使ったお金は・・・往復の交通費込みで僅か40,000円程度で済みました。また、今回の旅行は電動車椅子で初めて「飛行機を利用した旅」だったのでいろいろと勉強になりました。

そこでこの記事では、この道後温泉旅行で自分が利用させて頂いた「道後友輪荘についていろいろご紹介します。 なお、電動車椅子の飛行機利用についてはこちらの記事をご覧ください。→電動車椅子で飛行機しかも格安LCCに初めて搭乗!

「道後友輪荘」ってどんなところ?

この宿のオフィシャルサイトによると・・・、

道後 友輪荘は、障がいのある方とそのご家族の方々が、気軽に安心して宿泊、休憩はもちろん、宴会、会議等にもご利用いただける設備のある施設です。また、道後温泉の引き湯を使用していますので、是非ごゆっくりとお寛ぎにお越し下さい。 ※障がいのない方々も、もちろんご利用いただけます

と、紹介されています。具体的には以下の通りです。

■正式名称: 愛媛県障がい者更生センター「道後友輪荘」 運営主体は愛媛県社会福祉事業団で、いわゆる県レベルの公共福祉施設です。 公式ホームページはこちら

■所在地: 愛媛県松山市道後町 2-12-11 松山市中心部から約4kmで、近くにコンビニやスーパーもある非常に便利なところにあります。ただし、道後温泉中心部からは4-500m程あり、周りはいわゆる“温泉街”の雰囲気は皆無です。そのため、浴衣姿で周辺を歩きまわるにはかなりの度胸が必要だと思います。

友輪荘外観
写真の左側の建物は体育館や各種リハビリ施設が入った愛媛県身体障がい 者福祉センターで友輪荘と一体化しています。
マイクロバスでも寄せられる大きな屋根塚車寄せが付いた友輪荘の入口

■客室: 9室(和洋室1、洋室5、和室3)、宿泊定員45人 宿名の通り建物全体が非常にゆったりとした造りで、客室のドアを始め客が利用するドアは全てスライド式で完全なあらゆるところがバリアフリー構造でした。また、自分は洋室(ツイン)に一人で泊まったのですが、その部屋の広さは裕に30㎡以上はあり、車椅子で動きまわっても楽勝でした。

車椅子でも余裕で動き回れる洋室。部屋のトイレも車椅子のまま入れます。
通路も非常に広く、また部屋のドアは全てスライド式。

浴場: 大浴場、中浴場

10人程度がゆったりと楽しめそうな大浴場、そして5-6人程度が同様に楽しめそうな中浴場があり、日ごとに男湯と女湯で入れ替わります。

友輪荘大浴場
大浴場は至る所に“手すり”がつけられており、湯舟に入るときも階段ではなくスロープなので安心です。中浴場もこの大浴場をそのまま半分にした造りなので安心でした。

小型の貸切浴室はありませんが、多くの部屋にはユニットバスですがトイレや洗面所が別のかなりゆったりした内風呂が付いているので、そちらを利用する手もあると思います。

部屋の内風呂もかなり広く、“手すり”もたくさん取り付けられているので安心して楽しめました。もちろんお湯は温泉です。

なお、浴場用車椅子は無料で借りれますが、リフト設備はありませんのでご注意ください。

その他の設備

自分は一度も使いませんでしたが、大食堂や各種宴会場、喫茶ルーム、売店などがありました。なお、公共施設としては珍しく車椅子でも楽に入れる喫煙室があり、愛煙家の自分は非常に助かりました。

このように友輪荘は、車椅子利用者にとっては非常に利用し易い宿なのですが、一つだけ残念だったことがあります。実は、この友輪荘の1階部分は同じ敷地内にある「愛媛県障がい者更生センター」の利用客にロビーやレストラン及び大浴場などの日帰り利用を許可しているのです。そのため宿の1階部分は、朝9時から夜9時ごろまで地元の高齢者等でいつもざわざわしていて、自分の部屋以外には静かに本を読める場所がないのです。また、浴場はいつ行ってもジャージ姿をした非常に低モラルの高齢者たちが大きな声でしゃべりながらわがもの顔で占拠しているのです。とても温泉を寛ぎながらゆっくりと楽しむような雰囲気ではありません。設備と湯質は素晴らしいのに・・・残念なことです。

ということで、自分は正直言ってこの友輪荘よりも以前ご紹介した「伊豆潮風館」の方が好きです。

信じられないほど安い宿泊料金

普通、どんな田舎でも有名な温泉場では中級レベルの旅館やホテルは1泊2食で15,000円以上はしますが、この友輪荘は健常者でも1泊2食で7~8,000円程度で済みます。嚥下障害がある自分はどの宿泊施設に泊まってもいつも食事なしの素泊まりなので、今回も素泊まりでお願いしました。そのため宿泊費は前述した通り1泊2,680円、4泊しても1万円ちょっとでした。本当に信じられないような料金ですね。

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※全て税・サービス料込みです。

【食事料金】

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下の写真のような料理がこんな料金(税・サービス料込み)で楽しめるとは・・・。
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残念ながら自分は食べれませんでしたが、瀬戸内の新鮮な魚介類や愛媛の食材にこだわった友輪荘自慢の会席料理だそうです。

こんな「友輪荘」ですが、皆さんも1度ご利用してみてはいかがでしょうか?

※全て税・サービス料込みです。

【食事料金】

下の写真のような料理がこんな料金(税・サービス料込み)で楽しめるとは・・・。
残念ながら自分は食べれませんでしたが、瀬戸内の新鮮な魚介類や愛媛の食材にこだわった友輪荘自慢の会席料理だそうです。

こんな「友輪荘」ですが、皆さんも1度ご利用してみてはいかがでしょうか?

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