先週の池上梅園に続き、昨日は世田谷区の梅の名所で有名な羽根木公園に行ってきました。まるで、春のような暖かい陽気でいい散策になりました。
今回はその時の様子をご紹介します。
小田急線梅ヶ丘駅に着くまでにかなり悪戦苦闘!
この日も十分に暖かくなった10時半過ぎに、電動車椅子Whill C2に乗り家を出ました。いつもの通り、東急多摩川線に乗り多摩川駅まで行きそこで副都心線直通の東横線に乗るつもりでした。しかし、電車がホームに入りいざ乗り込もうすると・・・意外にも段差が大きすぎて乗れないのです。
「おかしなぁ、いつもはスロープ板無しで問題なく乗車できるのに?」と思いながら、しばらくの間ホームで到着する電車を観察してみることにしました。すると、「段差が大きいのは東武鉄道や西武鉄道の車輌」であることに気づきました。東急電鉄の車輌だと段差は小さく、いつものようにスロープ板無しで乗降可能なのです。
ここ10年ぐらいの間に、首都圏では鉄道各社の相互乗り入れが急速に進んだため、東急の駅だからといってそこを走っている電車の車輌は東急の車輌ではないというのが常識化してしてます。どうやら、車輌の種類によって地面からドアまでの高さに違いがあり、このことが今回のような事態を招いているようなのです。そう考えると、首都圏全域での電車乗降り時のバリアフリー化は「残念ながら、不可能!」のような気がしてきました。
結局、次の乗り換え予定の地下鉄明治神宮前駅まで1本で行け、かつ東急電鉄の車輌の電車が来るまで待ちそれに乗車ました。
その後、副都心線の明治神宮前駅ではスムーズに下車出来たのですが・・・、続く小田急線と乗り入れしている千代田線が最悪!1ヶ所だけ隙間・段差処理が施されたドアがあるのですが、そのことの表示ポスターもなく、狭いホーム上をさんざん探しまくりました。また、昼間の時間帯は小田急線に乗り入れしている本数が極端に少なく、結局二駅先の代々木上原で小田急線に乗り換える羽目とになってしまいました。ただ、小田急線では電車とドアの隙間・段差は非常に小さく、感動しました。まあ、全ての駅がそうだと限りませんが・・・。
梅観賞の人で溢れかえっていた梅ヶ丘駅と羽根木公園!
当初の予定では、11時半前には余裕で着くと思っていた小田急線梅ヶ丘駅。しかし、実際に着いたのは12時半過ぎでした。ネットで正味の乗車時間を調べて見ると、なんとたったの32分。どうやら1時間半近くも駅のホームなどをウロチョロしていたようです。まあ、一人車椅子で公共交通機関を使い知らない土地に来たのだから、しょうがないか!
さて、ようやくたどり着いた梅ヶ丘駅は、想像していたより大きな駅で、この日は多くの人でごった返していました。これらの人が向かう方向はみな同じで、駅から徒歩5分ぐらいにある梅の名所羽根木公園でした。この公園内の梅林には、約650本・60品種(白梅約380本、紅梅約270本)もの梅が植えられているそうです。先日行った池上梅園が約370本なので、その約2倍もの梅があることになります。
公園の入口付近にはとんでもない数の自転車が止められており、車椅子では公園内に入っての梅観賞は無理かなぁと半分を諦めかけていました。しかし、しばらくすると区の関係者各らしき人が自転車を整頓してくれたため、無事園内に入ることができました。

公園の入口付近は自転車だらけで、とても車椅子ては・・・。でも、これが公園の健全な姿かも知れませんね。あくまでも公共施設である公園は、自分のような遠方からくる観光客のものではなく、地元の方々の憩いの場ですから!
様々な人たちが早春を楽しんでいた羽根木公園!
公園内は、なだらかな丘になっており、至る所に梅が咲き誇っていました。ただ、公園ということもあり走り回る子供たちもたくさんおり、先日行った池上梅園のように小鳥のさえずりを聞きながらのんびりと梅の花と香りを楽しむという感じではありませんでした。また、散策路のバリアフリー化は残念ながらメイン通路ぐらいしか施されていませんでした。
今回、1時間程羽根木公園で過ごしましたが、バリアフリー化が遅れているのと同時に坂も多いくため「車椅子で行くような所ではないなぁ~」というのが、正直な感想です。

















