昨日は午後から天気が良くなり気温も暖かったので、久しぶりに多摩川のせせらぎ公園や六郷用水を3時間ほどかけてのんびりと散歩してきました。
今回は、15年程前から家族でちょくちょく歩いていた散歩道をご紹介します。
※自分の経験上、電動車椅子Whill C2利用の場合、この記事で出てくる東急多摩川線は全ての駅で駅員のサポート無しで乗降りが可能です。
せせらぎ公園が大人の公園に変貌!
「せせらぎ公園」は、東急多摩川線の終点駅かつ東急東横線の都内最後の駅である多摩川駅の目の前にあります。正式名称は「大田区立田園調布せせらぎ公園」と言い、今から20年程前の2002(平成14)年にオープンしました。ただ、「せせらぎ公園」という名で正式オープンしたのは6年後の2008年でした。自分は自宅が比較的近かったため、2002年のオープン当時から家族でよく利用してました。
自分は行ったことはないのですが、もともとこの一帯は「多摩川園」という遊園地があったそうで、その後遊園地は1979年に閉鎖され、「多摩川園ラケットクラブ」という会員制の高級テニスクラブになりました。当時は会社の同僚が会員だったため何度か利用させて頂きましたが、財界人や芸能人などの会員も多く非常に華やかでした。
その後公園となったのですが、クラブ時代のクラブハウスや休憩ハウスは公園になってからもそのまま残され、公園利用者なら誰でも利用できる園内休憩所として解放していました。
こんな休憩所に代わって、今年の1月16日にオープンしたのが下の写真の「せせらぎ館」とカフェテリアです。
驚いたことに、この建物の設計者は新国立競技場を設計した世界的な建築家・隈研吾さんなのです。コンセプトは「森の縁側」で建物内の空間と外の自然の一体感を重視したそうです。
「区立公園内の建造物に、何故あの隈さん・・・。」と自分は不思議に思って調べて見ると、実は隈さんはこの公園のすぐ近くにある大田区立田園調布小学校のご出身だそうです。・・・納得!
館内に入ると、目の前には公園内の自然がまるでパノラマのように広がる非常に開放的な空間が広がっています。この日はご時世がら、人の数は少なくとても快適でした。
また、嬉しいことに館内にはたくさんの本や情報雑誌があり、自由に閲覧することが出来ます。好みにもよると思いますが、自分にとっては興味津々のものばかりでした。
なお、公園内はペットOKなので朝夕は近くの田園調布界隈に住む方のワンちゃんの散歩コースとなっているようです。
この公園は子どもの遊具が無いためなのか、利用者の大半は小さなお子さんを持つファミリー層とシニア層、そして近所に住む小学生で、昔からなぜか穴場的存在になっており人で溢れかえっていたことはありません。今回の「せせらぎ館」のオープンにより利用者層が極端に変わらないことを祈りたいと思います。
自然を感じながらのんびり楽しめる六郷用水
「せせらぎ公園」を出て左側(南)に折れ、200~300mほど歩道を歩いて行き、中原街道をくぐるトンネルを出ると「六郷用水遊歩道」のスタート地点に着きます。もともと六郷用水は、江戸時代初期に徳川家康の命令で作られたもので、1988年に大田区により「六郷用水遊歩道」として復元・整備されたそうです。
沼部駅を過ぎると、50mほど水路と遊歩道はなくなり、新幹線のガードを過ぎると再び始まります。
多摩川のせせらぎ公園公園を出て1.5kmほど歩いて行くと、この六郷用水遊歩道は終わります。途中100~200mごとに座って休める場所があるので小1時間ぐらいかけてぷらぷら歩くのがオススメです。
また、この季節は水路の近くに梅の花を楽しめる所があるので、途中で水路を離れそちらの散策もオススメします。まあ、今年はきっとあと1週間ぐらいで終わになってしまいますが・・・。
このあと、小鳥の鳴き声を聞きながら西嶺町を抜け、お隣の鵜の木へ向かいます。鵜の木は然したる見どころは無いのですが、唯一のオススメは、多摩川沿いに田園調布から続く嶺の南の端にあたる「松山公園」です。
この公園の特徴は・・・その名の通り東京ではあまり見かけない松の木がたくさんあることと、多摩川の対岸である川崎方面の景色がいいところです。自分は、子供時代松の木だらけの湘南で育ったためか、なぜか松の木を見ていると落ち着いた気分になるので健常者だった頃はよく散歩で来ました。子どもにはちょっと退屈なところかもしれませんが・・・、豊かな松林と高台からのパノラマが楽しめる楽しめる公園です。
この松山公園を通り抜け多摩川方向(西)に下りながら3~4分も歩けば、多摩川線のこじんまりした鵜の木駅に着きます。
これが、20年前からの自分のお気に入りの2~3時間の散歩コースです。
皆さんも天気のいい日に、一度のんびりと楽しんでみてはどうですか?