ここまで追いつめられている新聞の現状とその未来は?

国民の新聞離れ経済・社会

最近では、通勤電車の中で新聞を読んでいる人をほとんど見かけなくなりましたね。自分が広告代理店で働いてた20年ぐらい前には、サラリーマンはみんなラッシュに揉まれながらも、小さく折りたたんだ新聞を必死に読んでいたのですが・・・。
今では、新聞に代わって、みんなスマホかタブレットの画面からネットを眺めていますね。時代の変化ですかねぇ。

そこで今回は、「ネット時代の新聞」の現状について、東急電鉄が2016年4月に実施した「新聞やニュースに関するアンケート」の結果を中心に新聞衰退の現状をいろいろ見てみました。なお、この調査の対象者は KOETOMO会員 6,512人です。

スポンサーリンク

新聞を毎日読んでいますか?

まず始めに、「新聞を毎日読んでいますか?」とアンケートで尋ねると・・・、

ほぼ毎日読んでいる人は全体の6割で、男性(68%)のほうが女性(55%)と比べ高くなっています。また年代が若くなるほど毎日読んでいる人の割合が減少し、60代以上では8割近くあった数字は、30代以下では3割を切っています。

おやじ
おやじ

大手新聞社の「毎日新聞」という名前は、今や完全に時代遅れだね。

新聞の定期購読はしていますか?

続いて、新聞を読んでいる人を対象に「では、定期購読はしていますか?」と尋ねると・・・、

紙媒体では78%、電子版では18%が定期購読しているとのことでした。電子版は、定期購読する人が5人に1人しかおらず、「ネットはタダ」という認識が定着しているようですね。これじゃ、大手新聞社の安定収入が激減し、もはや経営は成り立たないでしょうね。

この20年で20-50代の幅広い層で新聞読者が激減!

下のグラフは、NHKの「国民生活時間調査報告書」の中から抜粋したデータで、「平日に15分以上新聞(含む電子新聞)を読んでいる人の割合推移」です。

※NHK国民生活時間調査は昔から10年に1度、全国10,000人以上の国民を対象に実施している大規模調査です。

新聞(含む電子新聞)を読んでいる人の割合推移

平日に15分以上新聞(含む電子新聞)を読んでいる人の割合推移 出典:NHK国民生活時間調査報告書

これを見ると・・・

20年前は、30代の53%、40代の66%、50代の70%が毎日新聞を読んでいたのですが、
今では、30代の11%、40代の22%、50代の39%しか読んでいないことになります。つまり、ここ20年で新聞の愛読者は30代で42%減、40代で44%減、50代でも41%減と激減しているのです。

完全に、新聞というメディアの衰退、というか、国民の新聞離れですね。

おやじ
おやじ

自分も20年前にサラリーマンを辞めてから、日経をとるのをやめたよ。

新聞離れの原因は、スマホの急速な普及によるネットの浸透

さて、再び東急電鉄のアンケート結果に戻ります。
新聞を読んでいない人に「新聞を読まない理由は?」と尋ねると・・・、

1位は「インターネットで様々な情報を得ることができるから(68%)」、続いて2位は「テレビやラジオのニュースで十分だから(59%)」、3位は「購読料が高いから(34%)」という結果でした。
また、上記グラフではわかりませんが、20・30代では「新聞を読む習慣がないから」が他の年代と比べ高く、今の新聞が中高年層によりかろうじて支えらていることを考えると、今のままではますます新聞社の未来は暗いものと考えられます。

続いて、新聞を定期購読している人に「とっている新聞は?」と尋ねると・・・、

「朝日新聞(39%)」、「日本経済新聞(37%)」、「読売新聞(24%)」の順でした。昔から3大全国紙と言われた「毎日新聞」は4.8%しかありませんでした。・・・時代の変遷ですかねぇ。

次に、定期購読者に「定期購読の理由は?」と尋ねると・・・、

毎日の習慣だから(63%)」、「世の中のことが分かるから(57%)」、「様々な情報が読めるから(54%)」がTOP3でした。前述の20・30代の「新聞を読む習慣がないから」という回答と合わせると、ますます新聞社の未来は暗いものに見えてきますね。

 

もはや新聞は補助的な情報源のポジション!

最後に全員に、「次の分野に関する情報源?は」と尋ねると・・・、

「社会・政治・経済」は、TV→新聞→ネットの順、また「事件・事故」と「スポーツ・芸能」はTV+ネット、そして「新商品・新サービス」については「インターネットのニュースサイト」の利用が最も高かった。

インターネットが普及する以前は、情報源メディアは、「即時性のTV」「情報量と解説の新聞」と言われていたのですが、現在では「即時性」と「情報量」を兼ね備えたネットがみなさんの情報収集の仕方を大きく変えたようですね。

新聞社は発行部数も広告収入も激減

最後に、新聞社サイドの経営データを見てみると・・・、

  2000年 2015年 増減率
 総発行部数 53,708,831 44,246,688 82.4%
 新聞広告費 (億円) 12,474 5,679 45.5%

  データ出典) 日本新聞協会

上記データは、いわゆる「業界発表数値」なので、かなり“水増しされた数字”と思われますが、そんな数字でも、2000年からの15年間で・・・、
「発行部数 約2割減」「新聞広告費 5割減以上」
となっています。

この2つの数字=新聞社の収益源なので、このまま下降が続くと・・・、
新聞社の収入は、坂道を転げ落ちるように激減しているはずです。
すると・・・、

記者数や編集スタッフの削減 → 誌面コンテンツレベルの低下 → 発行部数の更なる低下+優良広告主の減少 → 経営悪化

完全に負のスパイラルに陥ります。

ここまで見てくると、「新聞社には完全に未来はない」と思えるのですが・・・。
皆さんは、どう思いますか?

国民のTV離れとフジテレビの凋落
ここ数年でスマホが急速に普及し、それとともにインターネットの利用が急増しています。一方、TVは年々視聴率が低下し、最近では若者を中心に「国民のTV離れ」が叫ばれています。 ...
高齢者のインターネット利用状況は?
13歳~59歳までは各階層で9割を超えています。自分が驚いたのは、70歳代で50%以上、80歳以上でも20%もインターネット利用者がいるということです。結局、お年寄りの間でも情報リテラシーという面で2極化が進んでいるということです。
スマートフォン世界出荷台数15億台突破
IT専門調査会社として世界的に有名なIDCによれば、2017年の世界のスマートフォンの予想出荷台数は15億3480万台だそうです。 世界人口が約70億であることを考えると、...
日本企業の驚くべき衰退ぶりと今後の予想
最近のTVの民放の報道番組は、「目先の時事問題」ばかりを取り上げるものばかりで、制作が大変な「中期的な視野に立った番組」はほとんどなく、たまにあったとしてもコメンテーターの知識レベ...
タイトルとURLをコピーしました