社会インフラ老朽化問題を安倍政権やメディアはなぜ扱わないのか?

社会インフラの老朽化問題社会&国際問題

私たちの日々の生活を支えている道路、橋、鉄道、上下水. 港湾、堤防、学校、公園・・・、これらの様々な社会インフラの多くは、今から50年(=多くの社会インフラの耐用年数)以上も前の高度経済成長期に作られたものが多く、今後は様々な社会インフラの老朽化問題が表面化してくると言われています。
すでに日本全国各地で、トンネルの天井落下、水漏れする上下水道、側壁にヒビが入り危険を感じる団地や学校といった建物の問題などが発生しています。

そこで今回は、日本の社会インフラの老朽化問題についていろいろ調べてみました。

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超高齢化社会の到来は、社会インフラの老朽化時代の到来!

国土交通省によれば、私たちが日々利用している社会インフラは、今後20年で建設後50年以上経過する施設(=メンテナンスが必要となる老朽化施設)の割合が加速度的に高くなるそうです。下の表は現在交通省が公表している「建設後50年以上経過する社会資本の割合」です。
ちなみに、日本よりかなり早くから社会インフラの充実が進んでいた欧米社会では、「十分な維持管理が行われていない場合、道路や橋は耐用年数の目安とされる50年が過ぎると老朽化によって事故が相次ぐようになる」と言われているそうです。実際に、1967年に米国のウェストバージニア州とオハイオ州を結ぶ築40年の吊り橋が突然崩壊し、46人が犠牲となったそうです。この事故の原因は、橋自体の老朽化に伴う金属疲労が進んだことがだったそうです。

 2018年2023年2033年
道路橋
[約73万橋(橋長2m以上の橋)]
約25%約39%約63%
トンネル
[約1万1千本]
約20%約27%約42%
河川管理施設(水門等)
[約1万施設]
約32%約42%約62%
下水道管きょ
[総延長:約47万km]
約4%約8%約21%
港湾岸壁
[約5千施設]
約17%約32%約58%

これって、信じられないような数字だと思いませんか?

実際日本でも、2012年に中央自動車道笹子トンネルで老朽化が原因の、天井板の落下事故(約130mもの区間にわたって落下)が発生し9名が犠牲となっています。この事故の場合は、トンネルが開通した1977年から事故発生まで35年しかたっていません。

マスコミでさんざん騒がれている「超高齢化社会の到来」は、同時に「社会インフラの老朽化時代の到来」なのです。

おやじ
おやじ

日本は、想像以上にボロボロだなぁ・・・

米国政府の社会インフラの老朽化への対応は?

米国は日本より30年ほど早い、1920-30年代に急速に道路や橋が整備されたため、1970年代から社会インフラの維持管理や更新が行われてきましたが、全然間に合っていないのが現状です。ちなみに、トランプ政権は2019年春に、「10年間でインフラ整備に2.0兆ドル(約220兆円)を投じる」と発表しています。

現在の米国のGDPは日本の約4倍なので、これを基準に日本が米国と同じ規模のインフラ整備をやるとすると、その額は10年間で55兆円、年間5兆円になります。
日本は、ただでさえ本格的な人口減少、少子高齢化の進行とともにますます厳しい財政状況が確実視される中、これらの老朽化した社会インフラの維持管理や更新のための予算確保など、本当に可能なのでしょうか?
安倍政権下でも、2012年の中央自動車道笹子トンネル事故以降はこの「社会インフラの老朽化問題」はかなり大きく取り上げられていましたが・・・、ここ1,2年はほとんど耳にしません。メディアも同様にほとんど話題にしていません。

おやじ
おやじ

全く、安倍政権はその場しのぎしかしないかなぁ

すでに、日本は今後の超高齢化社会の進展で、年金や医療・介護保険を維持できなくなるのは避けられないと言われています。さらに、GDPの2.4倍の1200兆円以上という世界一の借金国です。これ以上、借金を増やすわけにはいかないでしょう。

今後の日本社会は、「人もモノもボロボロになっていく国家そのもの衰退の時代」と言っても過言ではないと思います。

ppbear
ppbear

どうすればいいの・・・

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