冬真っ盛り、カニの美味しい季節ですねぇ。
さて、みなさんは「ずわいがにの漁獲量が多い都道府県」というと、どこを思い浮かべますか?
「カニといえば北陸か北海道でしょう」と自分は考えていました。
ところが調べてみると、意外や意外、なんと兵庫県が1位なのです!
兵庫県はというとどうしても瀬戸内海にある日本の海の玄関神戸港がすぐ頭に浮かんでしまいますが、実は兵庫県は日本海にも接しており、その但馬地方の漁港で大量のずわいがにが水揚げされるそうです。
中でも香住港で水揚げされる紅ずわいがには、日本海の深層水で育ったも隠れた逸品で「香住かに」として全国で有名だそうです。
続く2位は、やはり北の海の幸の宝庫である北海道です。札幌にはカニ食べ放題のお店がたくさんあり、そのグルメを楽しみに全国からたくさんの観光客も来ているようです。
そして、3位は鳥取県でこれも意外でした。4,5位は北陸の福井県、石川県の2件でした。
ちなみに、ずわいがには水揚げされる地域によりその呼び名が異なっており、
京都から島根までの山陰で水揚げされるずわいがに →松葉ガニ
北陸地方で水揚げされるずわいがに →越前ガニ、加能ガニ
富山湾沖合より北の海域で水揚げされるずわいがに →ずわいがに
と呼ばれるそうです。
このようなずわいがにですが、「ふるさと納税」の返礼品として和牛肉とともに毎年大人気です。みなさんも今年はふるさと納税制度を利用して、お得にずわいがにを楽しんでみてはいかがですか?
→→→ ふるさと納税についてはこちらの記事をどうぞ!
ただずわいがにの漁獲量は1984年(昭和59年)をピークに減少を続け、今ではピーク時の1/4~1/3程度にまで減少しています。下のグラフはズワイガニ漁獲量推移です。なお、グラフ中の「EEZ」は排他的経済水域のことで、詳しくはこちらをご覧ください。
→→→ 領海・接続水域・排他的経済水域(EEZ)の違いは?
さらに、長年ずわいがにの研究をしている日本海区水産研究所によると、ずわいがにの漁獲量は原因はわからないが3年後には現在の約半分に落ち込むとの予測しています。こう見てくると、これからもますますずわいがにが我々庶民から遠ざかっていくのは避けられそうにありませんね。
ちょっと、意外な日本一でした。