先日、「東京周辺の温泉は、その多くが非火山性温泉の1つである“化石海水”である」と聞きました。???、そこで今回はこの「化石海水」について調べてみました。
「化石海水」とは、昔の海水が何百万年もの間、地層の隙間などに閉じ込められたもので、長年の間にその成分も海水から変化しているそうです。
そのため、源泉により、その泉質にも違いがあるようですが、ただ、元は「海水」であるため、ミネラル分、特に、塩分(ナトリウム)が豊富に含まれているそうです。
もう少し、詳しく調べてみると・・・、
温泉は、「火山性の温泉」と「非火山性の温泉」に大別でき、非火山性の温泉は、以下の「深層地下水型」と「化石海水型」などに分類することができるそうです。
火山性温泉
火山地帯では地下に、深部から上昇してきたマグマが、マグマ溜まりをつくり1000℃以上の高温になっています。
そこに、地表に降った雨や雪の一部は地中にしみ込んで、地下水となり、マグマ溜まりの熱で温められ、何かの理由で、地表に湧き出たものが、「火山性の温泉」だそうです。
そのため、真水である地下水に、マグマのガス成分や熱水溶液などが混入したり、流動中に岩石の成分を染みこむことなどにより、温泉の様々な泉質が形成される、と考えられているそうです。
非火山性温泉-深層地下水型-
地下では、深度が深くなるほど地温が上昇し、一般的に100mごとに温度が約3℃ずつ上昇するようです。そのため、地下1000mの地温は45℃となります。
地表に降った雨や雪の一部が地中にしみ込み、地下の高温の岩盤により温められたものが、「非火山性温泉の深層地下水型」と考えられているようです。
非火山性温泉-化石海水型-
太古の地殻変動などで、古い海水が地中に閉じこめられる場合があり、この閉じ込められた海水のことを化石海水と呼んでいます。
火山や高温岩帯が無い地域で、水温が25℃未満でも、化石海水は塩分等のミネラル分を多量に含んでいるので、温泉法で規定した温泉に該当するそうです。
ということで、非火山地帯の東京近辺では、この“化石海水”の温泉が多いそうです。
ちなみに、“東京名物の黒湯”は、この化石海水に海藻が溶け込んでできているため、様々なミネラル分が豊富で、肌にもいいようです。