韓国と北朝鮮は、なぜ同じ民族で同じ韓国語を話すのに二つの国家に分かれているのだろうか ?
第2次世界対戦後の米ソの冷戦の影響だとは聞いていますが、詳しくは分からないので今回いろいろ調べてみました。
まず、1945年に第2次世界大戦が終わった時点では、韓国や北朝鮮は日本の占領下にありました。 というのは、 1910年に当時の李氏朝鮮 (王朝)を日本が強制的に併合(日韓併合)してしまったためです。ですから、当時の地図を見ると朝鮮半島は日本と同じ赤色に塗られています。
戦争が終わると、朝鮮半島は連合国である米ソが38度線を境界線として、南を米国が、北をソ連が分割占領・分割統治し、その後朝鮮内が安定したら独立させるという取り決めだったようです。
しかしその後、朝鮮人有力者同士が民族統一にむけた連帯・協力できず、不毛な権力闘争に終始していた。挙げ句の果て、親ソ派と親米派に分裂し、1948年には38度線を境にそれぞれが勝手に大韓民国という国と朝鮮民主主義人民共和国という国を建国してしまったのです。
その2年後の1950年には、ソビエト管轄下だった北朝鮮の軍隊が、宣戦布告もなく突然38度線を突破し南下を始め、朝鮮戦争が勃発したのです。北朝鮮は話し合いで統一できなかったので、今度は軍事的に統一しようとしたのです。
ちなみに、この朝鮮戦争の死者は200万人以上だそうです。同一民族で殺し合うなんて・・・、日本人には考えられないですよね。
その後、1953年には、国際協定(休戦協定)によって、北緯38度線より北は、金日成(=金正恩の祖父ですよ)を元首とする「朝鮮民主主義人民共和国」となり、南は、李承晩を元首とする「大韓民国」となったという訳です。
同一民族でありながら、分断国家さらには未だに戦争状態(休戦)が続いているという事情の根っこには、このような過去の歴史があるのです。
それにしても、北朝鮮のやりたい放題の北朝鮮問題はどう解決していくのだろうか?
