何かと騒がしいお隣国の韓国。自分も仕事で何回か行ったことがありますが、中国出張のついでに立ち寄った程度なので、韓国についての詳しいことはほとんど知りません。
そこで今回は、お隣国韓国の政治システムを中心に基本情報を調べてみました。
韓国の国としての基本データ
- 国土面積 → 約10万平方キロメートル日本の約1/4強で、朝鮮半島全体の45%です。・・・自分は「日本の半分ぐらいかなぁ」と思っていました。意外とちっさい国なんですね。
- 人口 → 約5,127万人日本の約4割。人口密度で見ると日本の約1.5倍で世界12位です。日本より、ごちゃごちゃしている国なんですね。
- 首都 → ソウルソウルには韓国全体の1/5弱にあたる約1,000万人が住む巨大都市です。
- 名目国内総生産(2018年GDP) → 16,194億ドル世界12位だが、日本と比べると約1/3程度の規模です。ただ、国民一人あたりでみると日本の8割というかなりの水準です。ちなみに国民一人あたりのGNPは、米国は日本の1.6倍、スイスは日本の2.1倍です。
現代に代表される「財閥」が国・経済を支えている国ですが、近年ではこれらの財閥中核企業が国際競争力が低下し、韓国全体が停滞気味です。
- 民族 → 韓民族(=朝鮮民族)もともとは朝鮮民族と呼ばれていたが、1948年の南北分断以後は韓民族と呼ばれている。母語は韓国語(=朝鮮語)。
- 宗教 → 宗教人口比率53.1%そのうち、仏教が42.9%,プロテスタントが34.5%,カトリックが20.6%,その他が2.0%となっている。いずれにしても、社会・文化に「儒教」の影響を非常に強く受けている。
- 略史(現代)日本による統治(1910年~1945年)を経て,第二次大戦後は米軍支配下に置かれたが、1948年には大韓民国(=韓国)として独立する。同年、ソ連の統治下にあった朝鮮半島北部は朝鮮民主主義人民共和国(=北朝鮮)として独立する。

キリスト教徒が半数以上とは驚いた。
韓国の政治システム
韓国の政治システムは、米国の政治システムを手本として作られ、行政・立法・司法の三権分立体制及び、強力な権限が与えられた大統領制で成り立っています。ただ、国会は単院制となっているのが特徴です。
大統領
国家の元首である韓国の大統領は、国民による直接選挙で選ばれ、任期は5年で再選禁止です。
その大統領の権限は強大で、国会への予算提出権や法案の拒否権や国務総理(首相)や大法院長(最高裁判所長官)らの任命権を持ち、行政と司法に強い影響力があります。また、軍に対する国軍統帥権、条約の締結・批准や宣戦布告の権限も持ち、さらには憲法改正の提案や戒厳令布告などもできます。
同時に大統領秘書室や国家情報院など直属の機関も持っています。
そんな韓国大統領ですが、その暴走を止めるために国会が弾劾することできるようなシステムはあります。実際に、現在の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の前任で東アジア初の女性大統領朴槿恵(パク・クネ)は弾劾訴追の結果、2017年3月10日に韓国初の罷免決定となりマスコミを騒がせたのは記憶に新しいところですねぇ。
議会(国会)
立法権を持つ国会は単院制で解散はなく、国民からの直接選挙で選ばれる国会議員の定員は300名、任期は4年です。主な権限は予算審議及び確定権、条約締結に対する同意権などを持ち、また、大統領の弾劾訴追することもできます。
政党的には、民主党(与党)と自由韓国党(野党)による二大政党制になっています。
ここのところ、対日強硬派路線の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が内政面での不調から国民の目をそらすために、日本外交では暴走気味で結果的に日韓関係はギクシャクしていますが、最近の報道を見ていると「韓国国民」は日韓関係のこれ以上の悪化は望んでいないようですねぇ。
米国は世界中でいろいろな問題を抱えており、「日韓関係は自分たちで処理してよ!」というのが本音でしょう!
今の日本にとっては、日韓関係が悪化しても大きな影響はないでしょうが、東アジアの大国として世界に恥ずかしくないソフトランディングさせてほしいものです。
強い国への手もみ外交しかできない安倍さんに期待しても無理でしょうが・・・。

お隣なんだから、仲良くして欲しいなぁ・・・









