自分が子供の頃は高級くだもの代名詞だったメロンですが、最近ではスーパーのカットフルーツコーナーで手軽に買えるようになりました。ただ、やや硬く、甘みにかけるのですが・・・。
そんなメロンですが、皆さんは「メロンの生産量が多い都道府県」というと、どこを思い浮かべますか?
自分は、昔から「メロン=夕張メロン」のイメージが強く、収穫量が多い都道府県となると真っ先に北海道を思い浮かべたのですが、意外にも・・・北海道は3位でした。
メロンの生産量が多い都道府県ランキングは?
メロンの年間生産量の全国計は152,900tで、かりに1個1㎏とすると1億5290万個(国民一人当たり1.1個)です。リンゴやみかんの年間生産量は各々800,000tなので、国民的果物と呼ぶにはまだまだ少ないですね。
さて、そんなメロンの年間生産量トップの都道府県は意外にも茨城県で40,200t、シェアは26.3%となっています。続く2位は、熊本県でシェアは14.5%、そして3位は北海道でシェア14.2%となっています。意外にも、茨城県がダントツなんですね。調べてみると、太平洋沿いの鉾田市やサッカーで有名な鹿島市が主要産地だそうです。
都道府県 | 収穫量 | シェア | |
---|---|---|---|
1位 | 茨城県 | 40,200t | 26.3% |
2位 | 熊本県 | 22,100t | 14.5% |
3位 | 北海道 | 21,700t | 14.2% |
4位 | 山形県 | 11,000t | 7.2% |
5位 | 青森県 | 9,710t | 6.4% |
6位 | 愛知県 | 8,480t | 5.5% |
7位 | 千葉県 | 7,340t | 4.8% |
8位 | 静岡県 | 7,290t | 4.8% |
9位 | 秋田県 | 3,330t | 2.2% |
10位 | 鳥取県 | 1,340t | 0.9% |
11位 | 福井県 | 767t | 0.5% |
12位 | 石川県 | 387t | 0.3% |
13位 | 岡山県 | 215t | 0.1% |
実は、減り続けているメロンの消費量と生産量
身近になったように感じるメロンですが、実はその市場は年々縮小し続けているのです。下のグラフは、1世帯当たりのメロンの年間購入量と小売価格の推移(出典:総務省家計調査)ですが、今から20年ほど前の2002年には4,000g以上あった購入量は年々減少し、2015年にはその半分以下の2,000g弱に減少しているのがわかります。小売価格は100g当たり50円程度で安定しているので、消費者のメロン離れが進んでいるようですね。
農林水産省によれば、メロン離れの原因は「核家族や単身世帯の増加があり、メロンを1個丸ごと買う人が少なくなっていることと他のデザートなどが増えていること」だそうです。
また、消費者のし好の変化に対応するように、メロンの栽培面積・収穫量・出荷量も1990年代後半から年々減少し続けています。(データ出典:農林水産省統計)
メロンにはどんな栄養素が含まれるの?
メロンは甘くておいしいが水っぽくて栄養はあまりないように感じますが、実は非常に貴重なビタミンやアミノ酸をたくさん含んでいるそうです。中でも人にとって重要なものは、以下の通りです。
1.β-カロテン
アンチエイジング食材“緑黄色野菜”の条件は100g中にβ-カロテン600μg以上含有することですが、スイカに含まれるβ-カロテンの量は、なんと100gあたり3,600μgもあるのです。このβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守るとともに新陳代謝を促し、肌の老化を予防します。
2.GABA
メロンには日常的なストレスを軽減し、脳を落ち着いた状態にする効果があると言われている天然アミノ酸のGABAが多く含まれています。そのためメロンには、ストレス軽減・精神安定・不眠緩和、そのほかストレスに起因する様々な体調不良の軽減もしくは改善効果が期待できるそうです。だから、昔から「病気のお見舞い」にはメロンが選ばれるそうです。
3.カリウム
カリウムは、サイレントキラーと呼ばれる高血圧など循環器疾患の予防に効果的と言われています。また、カルシウムの骨への蓄積を高め、女性に多い骨粗しょう症予防効果も明らかになっています。そのカリウムがスイカ100gに350mgも含まれています。
このようにメロンは甘く美味しいだけではなく、実はアンチエイジング食材としてもピッタリなのがすいかなのです。